8月に入り、蒸し暑い日が続いています。そんな中で旬を迎えている果物のひとつが、ブルーベリーです。輸入物は通年出まわっていますが、国内産で生のものは6月~8月頃が旬になります。
ジャムやドライフルーツなどの加工品もおいしいですが、この時期は生がおすすめ。ブルーベリーには抗酸化作用を持つアントシアニン、ビタミン、ミネラルが豊富。骨や肌にも良い効果があるブルーベリーをぜひ生で味わってみませんか?
旬のブルーベリーを気軽に楽しめるピンコロ農園
ピンコロ農園の名前の由来は、園主の碓井さんの育った長野にある「健康で長生きし(ぴんぴん)楽に大往生(ころ)」を願って建立された「ぴんころ地蔵」。栄養価の高いブルーベリーで健康に、地域の人に愛される農園を目指しているそう。
ピンコロ農園のブルーベリーは、「千葉エコ農産物」の認証を受けていて無農薬のものです。取り扱い品種はハイブッシュ系とラビットアイ系合わせて20種類ほど。
入園料が中学生以上500円、小学生300円、未就学児無料。一般的に入園料は1000円以上が多いので、かなりお安めの設定です。
食べ放題ではありませんが、「大人は味見ていど」「お子さんはいくらでもどうぞ」とのこと。果物の食べ放題で量を食べられず悔しい!という方にはお得な料金設定ではないでしょうか。
また「ピンコロ農園」は佐倉市内の小中学校、ふるさと広場横の「マルシェかしま」にブルーベリーを提供しているそうです。佐倉市民のかたは気が付かないうちに出会っているかもしれませんね。
お子さまのフルーツ摘みデビューにおすすめ!
受付時に渡されたかごを持ち、さっそくブルーベリー畑に入ります。7月中旬は「ブライトウェル」という品種がメインで、甘くみずみずしい味わいが特徴。今後はティフブルー・ノビリスなどの品種が採れるそうです。
摘み取りエリアの説明と、おいしいブルーベリーの見分け方を聞いて摘み取り開始です。
おいしいブルーベリーの特徴
- 皮の色が濃い
- 実に張りがある
- 実が大きい
- 実の表面に白い粉(ブルーム)が付いている
樹高が低く、こどもの目線の高さにもたくさんの実が付くブルーベリー。2歳の娘の手でも簡単に摘み取りできるため、次々かごに実を入れていました。
子どもはまだ熟していない実も摘んでしまうため、おいしいブルーベリーの特徴を一緒に確認しながら摘み取りをしました。
おいしそうな実を1粒食べてみると、「生のブルーベリーってこんなにおいしかったっけ」と驚きます。大粒で、噛むとじゅわっとジューシーで甘く、味がしっかりしています。樹上で完熟するブルーベリーは摘みたてが1番おいしいそうなので、集中して味わいました。
しばらく大人も子どもも味見をしつつ、黙々と摘みとり。ときどき「ここ大きいのいっぱいある!」など報告しあいながら摘みとりを満喫しました。
「お友達の分も採る!」と張り切っていた娘の協力もあり、気が付けば収穫は約700グラム。
摘み取りの際に渡されるかごに入れたブルーベリーは、100g250円で購入します。持ち帰り用に自身でタッパーなど容器を持参してください。実が傷みやすいため、袋でのお持ち帰りはおすすめできません。
摘みとり後は園主の碓井さんや常連の方と、いろいろお話をさせていただき楽しかったです。ブルーベリー畑のそばには、野菜畑があったり手作りのブランコがあったりして子どもたちと見学しました。
まるで親戚のお家に遊びに来たような感覚で、摘み取り後も長居してしまいました。
そのまま食べる、混ぜる、添える、ブルーベリー週間
とれたてブルーベリーをご近所に配ったあとは、このくらいの量になりました。ブルーベリーは冷蔵で1週間、冷凍で半年ほど保存可能です。
おすすめの保存法
・冷蔵
破けている実、汁の出ているものは避けます。洗わず、保存容器に入れる。食べる際にさっと洗います。
・冷凍
破けている実、汁の出ているものは避けます。水洗い後、しっかり水気をふき取り保存袋に入れる。トッピングなどには不向きですが、栄養価は変わらず皮の細胞が壊れることにより吸収率が上がります。
ブルーベリーは皮をむく必要がなく、種も食べられます。そのまま食べるものおいしいですが、量がたくさんあるためお菓子作りをしました。
ホットケーキミックスを使用した、簡単ブルーベリーマフィンを作りました。普段はお菓子作りをしませんが、フレッシュなブルーベリーを前にして張り切ってしまいました。
できたてマフィンに混ざるブルーベリーは温かく、とろっとしていてジャムのような舌触り。温まることで甘みが増した気がします。
ブルーベリーのおかげか意外においしく作ることができ、一緒に作った娘と感動しました。
その後もヨーグルト、ホットケーキ、パンなどにそえて、しばらく充実したブルーベリー生活を楽しみました。我が家では冷凍せず、1週間で完食。
細い農道の先にあるのどかなブルーベリー園
わが家は「ピンコロ農園まで車で向かいましたが、佐倉市コミュニティバス(下志津ルート)も利用可能です。「畔田」下車徒歩4分で農園に到着。
車の場合、佐倉市街地から「ベイシア」の道を直進。「王子台入口」の交差点左折、「生谷交差点」を道なりに進み、佐倉市消防団(第7分団64部)の少し先を曲がってください。
そのまま道なりに進み、ピンコロ農園の看板を曲がります。
車1台分が通れるほどの細い農道を進み、畑にぶつかったら左折して進むとピンコロ農園です。
駐車場は農園の奥にあるため、駐車場の看板が見えるまで100mほど進むと到着です。
ブルーベリーの旬は短く、ピンコロ農園の摘み取り期間は6月中旬から9月中旬頃まで。メール予約もできますが、空いている日には当日でも予約可能なので、電話での問い合わせがおすすめです。
暑い時期、屋根のない農園では少しでも涼しい午前中がおすすめですとのことです。確かに暑いのですが、長時間でなければ緑の中のブルーベリー摘みは清々しい気分になれます。
ぜひ旬のブルーベリーを心ゆくまで楽しんでください。
ピンコロ農園
住所:千葉県佐倉市畔田526
アクセス:佐倉市コミュニティバス(下志津ルート)「畔田」下車徒歩4分
TEL:090-6187-8642
営業時間:9:00-16:00
定休日:火曜日
駐車場:約15台