入館無料!歴史に見て触れて、足湯でポカポカ。福島市飯坂町「旧堀切邸」

地元民でも何度も訪れたくなる飯坂温泉の観光スポット「旧堀切邸」のご紹介です。

旧堀切邸とは、江戸時代から続いていた豪農・豪商の堀切家の旧家です。
補修、復元、一部新築により整備し飯坂温泉の観光交流拠点として2010年に開館されました。今ではすっかり飯坂温泉の観光地のひとつとして多くの方に知られるようになったスポットです。

レトロ感あふれる飯坂温泉の街並み

場所は、飯坂温泉駅から徒歩5分。

旧堀切邸には隣接した駐車場はありませんが、近隣にいくつかあり無料で利用できます。

・旧飯坂支所駐車場
・パルセ飯坂駐車場
・若葉町駐車場

個人的には若葉町駐車場が一番近いと思い、いつも利用させていただいてます。

ここから細い道を歩き、約2分で着きます。

でも、せっかくなので温泉街の風情を感じながら少し回り道をしてきました。

・波来湯(はこゆ)

1200年以上の歴史があると言われている共同浴場です。朝、6時から営業しているので、朝風呂にも最適。
朝から温泉に入れるなんて贅沢ですね。

・鯖湖湯(さばこゆ)

飯坂温泉で一番古い湯で、元禄2年(1689)に飯坂を訪ねた芭蕉もこの湯に入ったといわれています。1993年に当時の姿を再現、改築。こちらも木造の色合いがステキです。

タイムスリップしたようなレトロ感あふれる街並みの雰囲気が私は好きでついつい散策したくなっちゃいます。

江戸時代からある歴史的建造物

鯖湖湯を過ぎると、石垣の通りが見えてきます。

坂を登ると、こちらが旧堀切邸

風情ある立派な門構え。
こちらの「表門」も江戸時代から存在した建物のひとつだそうです。

では、さっそく行ってみましょう。

門をくぐりさっそく見えてくるのが「主屋」。

こちらは1880年に火災で焼けてしまったそうですが、翌年に再建された近代和風住宅です。

建坪は約84坪、主な部屋数は9部屋。

こんな現代的なアーチ型の天井が当時から取り入れられていたなんて驚きです。

主屋から繋がる「新蔵」「中の蔵」「道具蔵」には展示スペースがあり文化伝承の場として見学ができます。

主屋を出て、「十間蔵(じゅっけんくら)」へ。

こちらは県内で現存する最大で最古の土蔵であり、福島市の有形文化財としても指定されている歴史的価値がある建物です。

中に入ると、現在開催中の「つるし雛かざり」が。

広い蔵の中、ライトアップされ飾られたつるし雛は圧巻です。

飯坂婦人会のみなさんが、一針ー針、皆様の健康を願って心を込めて作ったつるし雛。

こちらのかわいらしいアマビエのお雛様でこの世の中の厄病も退散してほしいものですね。

旧堀切邸では季節ごとにイベントが開催されているので、いつ訪れても飽きない魅力があります。

もうひとつの目玉スポット

堀切邸のもうひとつの魅力はこちら。

平日の早い時間帯だったので「貸切風呂」ならぬ、「貸切足湯」状態でした。

源泉から引いてきたお湯を掛け流ししており、湯の出口では50度くらい、足湯では40度くらいだそうです。

最初はピリッと熱さを感じますが、外気温と相まってだんだんと心地よい温度になってきます。
そしてさすが、温泉。足だけ入ってるのに全身がポカポカ温まってきます。
足湯から出た後も、しばらくポカポカ。まるで温泉に入ったような気分でした。

こんなステキな園庭を見ながらの足湯なんて、贅沢なひとときです。

こんなにたくさんの見所がある旧堀切邸。
敷地面積約1230坪という広さでありながら、すみずみまでキレイに整備されていて、管理されている方々のおもてなしの気持ちが感じとれます。

入館料無料、もちろん足湯・手湯も無料!

観光スポットでありながら地元民でも、ふらりと立ち寄りまた来たくなるそんな場所です。
ぜひみなさまも、歴史を感じながら足湯でリフレッシュを体験してみてください。

旧堀切邸
住所:福島県福島市飯坂町字東滝ノ町16番地
アクセス:福島交通飯坂線「飯坂温泉駅」から徒歩5分
TEL:024-542-8188
開館時間:9:00-21:00
休館日:無休(臨時休館する場合があります)

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。