今回ご紹介するのは「わたなべパン店」さん。とあるイベントに出店されていた際に見かけて購入したことはあったのですが、実際のお店を訪問するのは初めて。
飯坂で日帰り温泉を楽しんだ帰り、温泉街にあるこちらのお店に寄りました。
飯坂温泉と言えば「わたなべパン」というくらいお店の名前はよく聞くので、期待に胸ふくらませ、お店に行ってきました。
創業27年の老舗のパン屋さん
ワクワクしながら、マップを頼りに歩いて行くと、細い路地を登ったところにありました。
こちらが「わたなべパン店」さんです。
入り口には「道案内できます」という看板が。
聞けば昭和27年創業とのことで、なるほど、飯坂に詳しいのも納得です。
お店に入ると、優しそうなご主人と奥様が出迎えてくださいました。
どこか懐かしい、王道のラインナップ
コンパクトな店内なのですが、所狭しと数々のパンが並んでいて、いい香りでいっぱい!
入って手前のケースには、メンチカツサンドやたまごサンドなどのお惣菜パン。
奥には、ジャムパンやチョコレートパン、メロンパンなど、定番の甘いパン。
こんもりと箱に入っているのはコッペパン。
なんだか給食を思い出しますね〜。
ピーナツクリームが挟まれているものと、何も入っていないものがありました。
おうちで好きなジャムや具を挟んで食べても楽しそう!
こちらの「わたなべパン店」の文字入りの木箱、年季が入っていて、とってもいい味を出していると思いませんか?
この箱で焼きたてのパンを入れて運んだり、お客さんが箱を覗き込んでパンを選んできた数十年の歴史を思うと、なんだか感慨深いです。
もちろん、箱の中のぷっくりと焼きあがったあんぱんもとってもおいしそう!
わたなべパンと言えば、欠かせない看板商品
そしてこちらが、ラジウム玉子パン!
ラジウム玉子は名前だけだとちょっとびっくりしますが、飯坂温泉の名物で、いわゆる温泉卵。黄身はなめらか、白身はとろりと半熟で絶妙なおいしさ。
その玉子がまるごと一個入っています。
さすが人気商品とあって、まだお昼前なのに残り2つになっていました。
私は以前イベントで食べたことがあるのですが、とろ〜りとしたラジウム玉子と、ほんのり甘いふわふわパン生地、それに黒コショウが効いていて、本当に絶品でした。
ラスクやクッキーなどの焼き菓子もありました。
こちらはちょっとした手土産にもいいですよね。
古関裕而と金子のコラボ?!
おすすめ商品として、「エール便セット」なるものがありました!
福島出身の作曲家、古関裕而(こせきゆうじ)がモデルとなった、NHK連続テレビ小説「エール」。
まだみなさんの記憶に新しいと思います。
そのエールにちなんで、細く切ったいかと人参を漬けた福島の名物、いか人参が入ったちくわパンと、ラジウム玉子パンがセットになっているそうです。
なぜちくわかというと、古関裕而の奥さんの出身地、豊橋市の名物なのだとか。それは知りませんでした。
ちくわの中にいか人参、さらにそれがパンになっているとは…??興味津々です。
私は、迷いに迷って、今回は定番の「ピーナッツコッペパン」「焼きカレーパン」「クリームドーナツ」の3点を購入しました。
シンプルで素朴な味わい
コッペパンは余計なものが入っていない、パンそのものを味わうことができます。ピーナッツクリームも、まさに子どもの頃食べた味!
焼きカレーパンは揚げていないので油っこくなく、中のカレーはよく煮込まれていて間違いなくおいしいです。
クリームドーナツは甘いカスタードがたっぷり。白砂糖もかかっていて、甘いもの大好きな私は大満足!
どれもシンプルで素朴なのですが、だからこそおいしい。
飽きずにいくらでも食べられそうです。
私が迷って選んでいる間にも地元の方が訪れて、お昼用のパンなのか、お店のご夫婦と楽しそうに会話しながら購入していきました。
きっと、ずっと変わらない味がここにあるのですね。
新しくてオシャレなパン屋さんもいいですが、こういった昔ながらのパン屋さんは貴重。
どうかこれからも長く続いていってほしいと願っています。
わたなべパン店
住所:福島県福島市飯坂町字古戸12
アクセス:福島交通飯坂線 飯坂温泉駅から徒歩3分
営業時間:9:30~18:00
定休日:日曜日