京成幕張駅より歩いて10分ほど。スーパーマーケットや大型電機店、パチンコ屋が立ち並ぶにぎやかなエリアに、周りを木で囲まれたひときわ目立つ大きな公園があります。
車で何度も通りかかったことはあったものの、行ってみたことはありませんでした。そこで今回、夕食の買い物のついでに、散歩がてら初めて訪問してきました。
漁業で栄えた場所だった公園
入り口には、公園の名が記された大きな石がお出迎え。「舟溜(ふなだまり)」という公園名を不思議に思い、あとで調べてみたところ、この場所はかつて海苔の養殖が盛んで、魚や貝などがとれる漁場としても栄えていたところだったそう。
この地を埋め立てたのち、公園として整備したのだといいます。今では海までかなり遠いこの場所で漁ができていたなんて、ちょっと信じられません。
スポーツも楽しめる環境
入り口のすぐ右手には、テニスコートが2面ありました。今回訪れたのは、まだまだ日差しも強い午後4時ごろ。立っているだけで汗が出る蒸し暑い中でしたが、試合を楽しんでいる人がたくさんいました。
テニスボールがラケットで打たれたときの小気味よい音と、あたりに響くセミの鳴き声が、改めて“夏”であることを感じさせます。
その近くには、野球場もありました。利用のためには、千葉市の「花見川公園緑地事務所」への連絡が必要なようです。今日はとっても静かですが、試合日はきっとにぎやかになるのでしょう。
緑の中のベンチで、ほっと一息!
少し歩くと、休憩できるベンチを発見。たくさんの木々に囲まれているので、気温が高い中でもたまに吹く風がとても心地よいです。日陰もたくさんあり、道もある程度整備されているため散歩にも向いていますね。
実際に、ウォーキングやジョギングをしている人や、小さな子どもを連れた人などもちらほら見かけました。ゆっくりと、穏やかに時間が流れていくのを感じます。
子どもたちに人気の遊具
奥には、子どもたちが遊べるような大きな遊具を発見。「舟溜公園」の名の通り、舟の形をしていて、遊び心がありますね。
後から知ったのですが、この公園はある京成幕張駅より歩いて10分京成幕張駅より歩いて10分としても知られているのだとか。この遊具も、作品内で登場していたようですよ。今日は子どもたちがいないので、心なしか少し寂しい雰囲気を感じます。
詳細については調べても不明でしたが、髪の長い女性の銅像もありました。
歴史を感じる石碑たち
そしてさらに奥へ進んでいくと、3つの石碑を発見。調べてみたところ、これらは埋め立てのために地元の漁協が漁業権を手放した際、盛んだった漁業を惜しんで建てられたものだといいます。
よく見ると、「幕張町漁業協同組合」としてたくさんの人の名前が刻まれていました。石碑の反対側には「かつての幕張海岸は大きな干潟が広がっており、海苔や魚、貝などがとれる豊かな漁場だった」ということを示す文章が記されています。
散歩がてら軽い気持ちで訪れたのですが、思いがけずこの地域の歴史を学ぶことができました普段はなかなか行かない場所にこそ、新しい発見があることに気付かされますね。自分の住んでいる地域のことを、もっと知りたくなりました。
幕張舟溜跡公園
住所:千葉県千葉市花見川区幕張町3丁目7730−2
アクセス:京成電鉄千葉線 京成幕張駅より徒歩10分