福島市を流れる荒川の河川敷にある「荒川桜づつみ公園」。
約800メートルの散策路には、その名の通り約220本の桜の木が植えられ、お花見シーズンはとても見事な桜並木が見られます。
お花見スポットとして市内でも有名なこちらの公園ですが、桜のシーズン以外でもぜひ訪れてほしい場所としてオススメなのです!
ウォーキングに最適な散策路
今回、夏の終わり頃に訪れましたが、桜の葉が青々として美しく、木陰が涼しくて気持ちが良かったです。道には小さな砂利が敷かれ、足音と共に気持ちよく進みます。
早朝から散歩する人も見られます。季節を感じながらのウォーキングは1日のはじまりにぴったり。
またこちらの公園は、荒川に沿って長く続く道路とつながっており、ランニングやサイクリングのコースの途中に通る人もたくさんいます。私も以前ランニングを趣味にしていた時は、友人と待ち合わせてスタート地点にしたり、トイレ休憩スポットにしたりと、季節や時間を問わない定番コースでした。
ちなみに夜は一定時間、電灯もつくため、桜の季節は夜桜を眺めながら通ることもできます。
遊具も充実
平成4年にできた公園とのことですが、現在は桜の木も大きく育ち、散策路はトンネルのように木々が立ち並んでいます。
犬の散歩をしている人も多く、かわいいワンちゃんもよく見かけます。
遊具は、滑り台やブランコなどいろいろな種類があり、小さなお子様も飽きずに遊べます。休日の昼間には子どもたちの元気な笑い声が響いています。
こちらの遊具はお山のような緑の屋根がかわいいですね!
また、平均台やジャンピングボードなど、運動できる健康遊具もあり、バランス感覚を鍛えたり、運動能力を高めることができます。
つい大人もチャレンジしてみたくなりますね!
春夏秋冬を満喫して
公園内にはいたるところにベンチやあずまやがあり、座って景色を楽しんだり、お弁当を持って行って家族でランチを楽しんだりすることができます。
芝生も多いので、レジャーシートを敷いてピクニックをする人も。木の下に寝転んで空を見上げれば、日々の疲れを忘れて贅沢な時間を過ごせるのではないでしょうか。
これから紅葉の季節になると、桜並木が色づいて、青空とのコントラストがとてもきれいに見られます。散策路に散った落ち葉を踏みしめながら散歩するのも、また風情があっていいものです。
冬に雪が降ると、木々に積もった雪がまた幻想的で美しく、車で近くを通るだけでも圧巻です。
河川広場と名付けられた広場からは、階段があり小川近くまで降りることができます。水遊びをするにはちょっと深いかなと思われますが、きれいな水の流れに癒されますね。
お天気のいい日には、遠くに吾妻連峰が見えて、最高の景色。春先には、吾妻山の残雪がうさぎの形に残ることから「吾妻の雪うさぎ」として有名です。
トイレは2箇所。車椅子対応トイレやオムツ替え台もあるので安心です。
公園から道路を挟んで見下ろすと、荒川の河川敷が広がっています。こちらは夏から秋にかけて、バーベキューや芋煮会を楽しみ家族連れが多く訪れます。
スペースも広く取れるので、ソーシャルディスタンスを保ちながら過ごすことができそうですね。
公園と合わせて押さえておきたいスポット
公園の隣には、福島市スポーツ振興公社で運営する「トヨタクラウンアリーナ」という体育館があります。
各種大会や部活動、サークル活動で利用できる他、個人で利用できるトレーニング室や、体育館のバルコニーを使ってランニングできるコースもあり、天気が悪い日も安心してスポーツを楽しめます。
その隣には、吉井田学習センター。図書室もあるので、公園で遊んだ後に絵本を借りて帰ってもいいですよね。
自然や人とふれあえる場所
また、毎年4月から5月にかけて、こちらの公園を拠点としたイベントも行われています。
例えば出店やフリーマーケット、ステージ発表などが行われる「荒川フェスティバル」や、10キロのウォーキングに挑戦し、完歩賞を目指す「うつくしまあるきめです」など、地域の人々との交流や健康作りの場所となっています。
荒川は、なんと水質が日本で最もきれいな川として認定されています。それには地域の方のゴミ拾いや草刈りなどの地道な活動が欠かせないとのことでした。
自然の美しさや人とのつながりを感じながら、桜の季節だけなく、一年通してこの公園を楽しんでいただきたいですね。
荒川桜づつみ公園
住所:福島県福島市八木田字井戸上13-6
アクセス:JR福島駅より徒歩25分
東北自動車道福島西I.C.より15分(駐車場約20台あり)
福島交通バス土船行き「八木田(やぎた)」下車、徒歩10分
TEL:024-525-3765(福島市公園緑地課)