創業1915年四街道「福島製菓店」で出会う涼を感じる和菓子と特製マドレーヌ

じめじめと蒸し暑い日々が続き、「冷たい和菓子を食べたい」と思い立ちました。普段は洋菓子派の私ですが、涼を求めて駅前の和菓子店へ行くことに。

四街道で和菓子店といえば、「福島製菓店」という方も多いと思います。1915年創業のお店は、四街道駅から徒歩2分の場所にあるビルの1階。駐車場は1台のため公共交通機関がおすすめです。

雰囲気あるお店に少し緊張しますが、今日の蒸し暑さにはどうしても和菓子!ということで入店です。

美しい和菓子と特製マドレーヌが並ぶショーケース

店内に入ると赤いレトロなショーケース、天井が高く独特な和の雰囲気に圧され気味に。すぐに「いらっしゃいませ」とご主人が迎えてくれましたが、「職人さん」の雰囲気にドキドキです。

ショーケースの中をのぞくと豆大福、季節の練り切りやお饅頭がきりっと並んでいて美しいです。涼やかな商品が並ぶ中、ケースの端にあるマドレーヌに目を奪われました。

「和菓子の中にマドレーヌも並んでいるんですね」と聞くと、「昔は奥のケースに洋菓子
並べていたんだよ」と教えていただきました。

こちらのケースには以前洋菓子が並んでいましたが、和菓子の発注があまりに多く縮小してしまったそうです。
現在は和菓子、レモンケーキ、ゼリーなどの詰め合わせが陳列されていました。

四街道代表のお菓子をぜひお土産に

ご主人とお話をしていると、「お菓子も撮影していく?」と声をかけていただきました。

真ん中にある「あじさい」は時期をみて赤や緑に変化させるそうです。同じ和菓子でも次買い物に来た時、違いに気づいたら購入してしまうかも。

季節の和菓子は、現在「花あやめ」が人気。美しい練り切りに抹茶や冷茶を合わせれば、初夏の雰囲気を楽しめますね。

「福つつみ」「梅このみ」「四街道小町」は、四街道市ふるさと納税の返礼品になっています。四街道の代表的なお菓子ということもあり、贈答品として買われている方がいました。

また「福島製菓店」はお菓子のオリンピックと言われる「全国菓子博覧会」で、多くの賞を受賞しています。「お菓子のオリンピックで賞をとったお店だよ」、なんて言ったら驚かれそうです。

涼やかな和菓子、懐かしさある洋菓子

今日は「花あやめ」「わらび餅」「レーズンサンド」「マドレーヌ」を購入しました。

  • 花あやめ

しっかり甘味のある餡で舌触りもよくおいしい。上にのった葉はお茶の羊羹のようです。見た目も美しく心が満たされました。コーヒー、麦茶、いろいろ飲んでみましたが、やはり濃いお茶が一番合います。

  • わらび餅

個人的に冷たい和菓子と言えばわらび餅。ひんやり、もっちりとして、じんわり口で溶けます。蒸し暑い空気の中、上品な甘みが体に染みました。

  • レーズンサンド
    想像より甘さがあっさりしていて、軽めのレーズンサンドでした。日持ちもするので手土産にもよさそうです。
  • マドレーヌ
    日持ちするのかと裏を見ると、「お早めにお召し上がりください」の文字が。娘と半分こして食べました。とてもやさしい甘み、ふんわりした食感で感動。次も買います。

歴史あるお菓子をじっくり味わう贅沢

ご主人にお店について質問をすると、四街道の資料集を取り出してお店や四街道の話を聞かせてくれました。

四街道の成り立ちや町の変化などの話は興味深く、100年の時間の流れをより身近に感じます。和菓子をのせていただいたこのお盆も、30年以上使用している年代物。

ご主人はいつも店頭に立つわけではないそうですが、お店の歴史を聞くことでよりお菓子を楽しめるかもしれません。

季節の変化とともに、違う和菓子との出会いが楽しみです。ゆったり過ごせる日には、ぜひ上質な和菓子をじっくり味わってみてください。

福島製菓店
住所:千葉県四街道市四街道1丁目5-5
アクセス:JR総武線・成田エクスプレス線「四街道駅」北口から徒歩2分
TEL:043-422-2756
営業時間:9:30-18:00
定休日:2,12,22(2の付く日)

※新型コロナウイルス感染拡大等により、営業時間・定休日が記載と異なる場合があります。訪問時は事前に店舗に確認ください。

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