厳しい残暑に、「いつまで夏が続くの!?」と思っていた日々が一転。気温が一気に低くなり、秋らしい日が続いています。
秋といえば「食欲の秋」や「芸術の秋」などさまざまな例えがありますが、最大の見どころは美しい紅葉ではないでしょうか?仙台各地の木々が徐々に色づきはじめる今、私いちおしの紅葉スポット「磊々峡(らいらいきょう)」をご紹介します。
仙台を代表する紅葉名所のひとつ「磊々峡」
伊達家の歴代藩主も愛した名湯と名高い秋保温泉郷。今回ご紹介する「磊々峡」は、そんな秋保温泉郷の玄関口にあります。JR仙台駅から車で約30分、東北自動車道仙台南ICからは約10分で到着します。
「磊々峡」は、温泉街を流れる名取川沿いに続く峡谷です。深さ20mの峡谷が約1kmにわたって続き、その美しさから「杜の都 緑の名所100選」にも選ばれています。
石がごろごろしている様子を指す「磊」の字を用いた名は、夏目漱石の門下生であり、東北大学名誉教授でもある小宮豊隆氏が命名したのだそう。
巨人の横顔のように見える「奇面巖(きめんいわ)」や斧で割ったかのような「天斧巌(てんおのいわ)」、流麗な姿が美しい「時雨滝(しぐれたき)」など、峡谷には見どころが充実!約650mの遊歩道を歩けば、秋保の大自然が織りなす絶景を間近で眺めることができます。
遊歩道の出入口は3つ
遊歩道の出入口は、秋保・里センターの裏手に位置する「磊々峡もみじのこみち」と、秋保温泉郷入口のそばにかかる「覗橋(のぞきばし)」のたもと、磊々峡下流の3か所にあります。
磊々峡もみじのこみちは遊歩道につながる周遊ルートになっており、その名の通り数多くの紅葉を一望できるスポット。秋保の美景をより楽しみたいときには、こちらの入口からのスタートがおすすめです。
磊々峡の紅葉の見ごろは?
例年の見頃は10月下旬から11月上旬頃。錦秋に染まる木々と迫力ある巨岩奇石とのコラボレーションは見応えがありますよ。
遊歩道が整備されているものの階段や坂道が多いため、訪れる際は歩きやすい靴を履きましょう。
夜のお楽しみ!ライトアップイベントを開催
2023年10月21日(土)から11月12日(日)の17時~19時30分の間は、磊々峡もみじのこみちがライトアップされます。今年のテーマは「竹の灯び(ともしび)」。紅葉した木々へのライティングのほか、竹かごから広がるあたたかな灯りが会場を艶やかに彩ります。
期間中は、秋保・里センターの敷地内にある無料の足湯を毎日開放。紅葉を眺めながら足湯に浸かる、贅沢なひとときを楽しめますよ。
ハート型のくぼみも要チェック!
秋保温泉郷の入口にかかる覗橋の下の岩には、ハート型のくぼみ「覗橋♡ハート」があります。くっきりとしたハート型は、自然によってできたというから驚きですよね。2014年には「恋人の聖地」に選ばれており、「恋人と見ると幸せになれる」「プロポーズが成功する」なんて噂も。訪れた際はぜひチェックしてみてください。
雅な雰囲気がただよう昼はもちろん、ライトアップによってドラマチックに輝く夜の紅葉も必見。秋ならではの景色と出会いに、「磊々峡」へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
磊々峡
住所:宮城県仙台市太白区秋保町湯元枇杷原
アクセス:JR仙山線「愛子駅」から車で12分
TEL:022-398-2323(秋保温泉郷観光案内所)