蒸し暑くなってきましたね。
成田山では今年(2023年)の7月7日から、コロナ禍明け初となる祇園祭が開催されます。久しぶりのお祭りに街全体が一層熱を帯びているような気がします!
今日はそんな成田山から、老舗「後藤だんご屋」さんのふわふわかき氷とおだんごをご紹介します。
有名な老舗甘味処
「後藤だんご屋」さんは1845年創業の甘味処です。
成田山参道に店を構え、名物のおだんごや、天草で作るところてんなど、昔ながらの製法を大切に守り続けている甘味を味わうことができます。
「後藤だんご屋」さんは、テレビの取材も多く、著名人からも愛される有名店です。
店内も昔なつかしい雰囲気がただよっていて、実家に帰省したような、子どものころにおじいちゃんとおばあちゃんの家へ遊びに行ったときのような、おだやかで優しい気持ちになります。
七代目考案ふわふわかき氷
「後藤だんご屋」さんでは、夏の風物詩であるかき氷も以前から販売していました。
ですがそれは、夏祭りの縁日で売られているタイプのシロップかき氷の方です。こちらは今でも人気がありますが、それとは別にひと手間加えたかき氷も販売できないだろうかと考えたのが七代目でした。
実は七代目と奥様は、ともに大のかき氷ファン。
SNSなどで話題の人気かき氷を国内外問わず研究し、シロップかき氷とはまた違った魅力がある、新しいかき氷にたどり着いたそうです。
それがこちらです!
みるくたっぷり白くま。
6月の限定、チェリーみるく。
ふわふわ、ボリュームたっぷりです!
一年中かき氷を!月替わりメニューも
七代目と奥様は夏の風物詩であるかき氷を一年中食べられるものにしたいと考え、昨年はついに3月から10月までのロングランに成功したそうです。
いちごや宇治金時、黒蜜きなこやティラミスといったレギュラーかき氷に加えて、月替わりのかき氷を毎回2種類ほど販売していて、3月はビシソワーズをイメージしたじゃがいも、7月は花のように盛りつけたマンゴーなど独創的でSNS映えもバッチリのかき氷が食べられます。一年中販売することが今後の七代目の目標だとか。
さぁ、雪かきをする巨人になった気分になりながら、かき氷かをスプーンですくい口にふくむと、サクサクとした食感のあとホロッと溶けていきます。
白くまはみるくの、チェリーはアメリカンチェリーの確かな甘みをしっかり感じました。
おいしい!食感が不思議!、と思った時にはもう飲み込んでしまっているので、どんどん手が止まりません。
食べ進めていくとうれしいサプライズが。
ゴロゴロとフルーツやあんこが宝物のように隠されていました。
パクパク食べても頭がキーンとならない秘密と名物だんご
あらかじめ、かき氷をたっぷり食べたあとにお腹をあたためようと焼きだんごを注文していた私ですが、ふと気がつきました。おいしい、おいしい!とパクパク食べたのにも関わらず、頭がキーンとしたりお腹が冷えた感覚がないのです。
実はこれが、このふわふわかき氷のこだわり。頭がキーンとなるのは、氷の温度が低すぎるせいだといいます。サックリとした食感とパクパク食べられる清涼感は、高すぎず低すぎない氷の温度管理によるものでした。
さすがは老舗のおだんご屋さん。昔ながらの製法を守った甘味も、話題性のある新しいかき氷も、職人技には手抜きも抜かりもありませんでした。
そして運ばれてきた、ほれぼれするようなおだんご。
やっぱりこちらも頼んでおいて良かったです。
生まれて初めて、おだんごと目があった気がしましたもの。
食べます。食べさせてください。
噛ろうとして、あれ?と思いました。
なんだなんだ、この食感は!もっちりとも、ねっちりとも違う、とろっと柔らかくてモグモグと噛みごたえのある食感!
特別な製法なのですか!?と聞くと七代目と先代の女将さんが「できたてだからです」とズバリ。七代目がさらに「今でも毎朝機械ではなく、木でできたとても大きな杵と臼でついているんです。ぺったん!ぺったん!という感じで。もちろん無添加ですし、機械に頼らない分、感覚で湿度や気温に合わせて作っています。これが、昔ながらの本物のおだんごなんですよ」と続きました。
すっかり感じ入るほかありませんでした。
本物の職人が作る、本物のかき氷や本物のおだんごをみなさんもどうぞ食べてみてください。
なお、祇園祭期間などは一部メニューが変更になっている可能性があります。ご来店の際はお電話にてご確認ください。
後藤だんご屋
住所:千葉県成田市上町499
アクセス:
JR成田線「成田駅」から約500m徒歩約15分
京成成田線「成田駅」から約500m徒歩約15分
専用駐車場:無
電話番号:0476-22-2560
営業時間:10:30〜17:00
かき氷には昼と夕のラストオーダーがあります。また都合により販売をお休みするひがあります。詳しくはお問い合わせを。
定休日:不定休