千葉県八千代市、四季折々の花が咲き誇る京成バラ園。その正面に、ひときわ温かな雰囲気のお店があります。
それが「蜂蜜屋本舗 京成バラ園前本店」。
バラ園を訪れるたびに、目の前にあるこのお店が気になっていました。今日は絶対に立ち寄ろうと、朝から心が弾みます。
青空の下、自転車を走らせながら「どんなはちみつに出会えるんだろう」とワクワクが止まりません!

山小屋のようなお店にワクワク
お店の扉を開けた瞬間、まず驚いたのは天井の高さ。

広々とした空間には、大きな枝や編みかご、ランタン、小さなふくろうの置物など、心をくすぐるアイテムが所せましと並んでいます。

壁や棚は木目を生かしたデザインで、まるでログハウスの中に迷い込んだよう。
柔らかな照明が空間全体を包み込み、山小屋に招かれたような安心感に思わず深呼吸してしまいます。

窓から外を眺めれば、緑あふれる京成バラ園が目の前に広がり、花の余韻とはちみつの香りが溶け合うよう。
その穏やかな景色に、時間を忘れてしまいそうです。

店内にはガラス瓶に入ったはちみつがずらり。
大きな窓から差し込む自然光を受けて、黄金色の瓶がきらきらと輝く様子はまるで宝石。
見ているだけで幸せな気持ちになってしまいます。

たくさんの蜂蜜を試食できる!

このお店の魅力は、なんといっても試食ができること。
気になる瓶を手に取り、小さなスプーンですくって口に含むと、その瞬間に花の香りや土地の風土が広がります。
アカシアはちみつは透き通るような色合いで、クセがなくすっきりとした甘さ。紅茶やヨーグルトに合いそうです。
トチのはちみつは、想像以上に華やかな風味で驚きました。
「森の蜂蜜」と呼ばれる百花蜜は、さまざまな花の蜜が混ざり合っていて、力強い味わい。滋養に良さそうです。
れんげのはちみつは、濃厚でコクがあり、口に含むと一面のレンゲ畑が目の前に広がるような気分に。

味わいだけでなく、色の違いにも感動。黄金色、琥珀色、淡いクリーム色……瓶を並べると、自然が描いたグラデーションのようです。
「同じはちみつでも、こんなに違うの!?」
驚きと発見の連続に、自然と笑顔がこぼれてしまいます。


さらに、結晶化の仕方もひとつひとつ異なるのだとか。
初めて知ることばかりで、はちみつの奥深さに引き込まれていきます。
贈り物にも喜ばれそう

はちみつだけでなく、健康食品や化粧品などの商品も展開しているそうです。
地元八千代市にこんなステキな場所があったなんて、驚きです。

からだの中も外も、健康でありたいものですね。

今日は「トーストに塗ったり、チーズに添えたりするはちみつを」と単純に考えて訪れましたが、どれも魅力的で選ぶのに一苦労。


はちみつの物語
試食をしていると、店員さんがいろいろな豆知識を教えてくださいます。
ひとつひとつのはちみつの瓶の中には物語があります。
ただ甘い蜜が入っているだけではなく、その土地の自然や気候、花々の個性がぎゅっと詰まっている。
一口ごとに、自然の恵みや養蜂家さんの想いが伝わってくるようで、ますます特別に感じられます。

店内の一角には、かわいらしいギフトコーナーがありました。
小瓶を組み合わせて詰め合わせにしたり、きれいに包んでいただいたり。
バラ園帰りに「ちょっとしたお土産」として購入するのもいいですね。

「薔薇の花びらハニー」を自宅で

今回購入したのは、「れんげ」「森の蜂蜜」、そして「薔薇の花びらハニー」。
帰宅してすぐに「薔薇の花びらハニー」の瓶を開けると、ふわりと広がる薔薇の香りにうっとり。

グラスに入れて冷たい水で割ると、爽やかな甘みと薔薇の香りが重なり合い、疲れた身体にすっと染み込んでいきます。
一口飲むたびに、京成バラ園で見た薔薇の景色がよみがえり、なんとも贅沢な気分に。

日常の中に、こんなご褒美時間を持てるなんて、本当に幸せです。
お気に入りのはちみつに出会う店
山小屋風の落ち着いた店内の「蜂蜜屋本舗 京成バラ園前本店」は、ただはちみつを買う場所ではなく、自分のお気に入りのはちみつと出会える場所。
京成バラ園で花を楽しんだあとに立ち寄れば、まさに最高のコースです。
花の香りに包まれたあとに、花の蜜を味わう。
その流れが、とても自然で、贅沢。
ここでは、ただ甘さを楽しむだけでなく、土地ごとの風味や自然の物語に触れることができます。
はちみつが好きな方はもちろん、初めて訪れる方にも驚きと発見があるお店。
外に出ると、蜂蜜の余韻とバラの香りが混ざり合い、心まで甘く満たされます。
「また来よう」そう思わせてくれる、とっておきのお店です。

蜂蜜屋本舗 京成バラ園前本店
住所:千葉県八千代市大和田新田458-13
アクセス:東葉高速鉄道「八千代緑が丘駅」から徒歩約18分
営業時間:10:00-19:00
定休日:火曜日
TEL:047-459-8317