コロナウイルスが世界的なパンデミックを起こして早3年が経とうとしていますね。
神社や寺で「コロナがなくなりますように」とお祈りした人も多いのではないでしょうか?
今回紹介する「すわり地蔵」は、お茶をお供えすると酷い咳を治してくれると言い伝えがあるお地蔵さんです。
300年もの間、八千代市米本下宿東の人々を見守って来たお地蔵さん「すわり地蔵」を紹介します!
八千代市・佐倉市に14か所ある咳の名所
ある日地域新聞を読んでいたところ、八千代市と佐倉市には14か所も咳神様がいるという、興味深い記事を見つけました。
長年八千代市で暮らしていますが、初めて聞いた話です!
まだまだコロナウイルスが流行していることもあり、どんなものかと興味を引かれました。
14か所もあるとのことですが、場所を調べたところどれも村の外れや境に位置しており、かなりわかりにくいです!
また咳をして逃げそこなった人が供養されている場所などもあり、暗い雰囲気のところもあるようです。
その中で「すわり地蔵」は比較的場所がわかりやすく、写真の雰囲気も明るかったので、見に行ってみることにしました。
語り継がれるすわり地蔵伝説
行く前にいろいろと調べてみたところ、「すわり地蔵」はなんと300年前に造られたもののようです!
また高さは144cmあり、八千代市内最大の石造地蔵尊像とのことで、たしかによく見るお地蔵さんのイメージよりは大きめですね。
言い伝えとして、昔は近くにある善福寺で立っていたそうです。
しかしもう一体いた地蔵と喧嘩して負けてしまい、今の場所に座らせられたのだというエピソードがありました。
背中には戦いの印として切り傷があるようですが、なんだかのぞき込んだら罰が当たりそうですよね(笑)。
子育地蔵として信仰されていたことから、咳で眠れぬ子をあやしながら語る伝説話として語り継がれていたそうです。
初めて聞いたので、まだまだ知らないこともあるのだなと驚きました!
きれいに手入れされた穏やかなすわり地蔵
そんな「すわり地蔵」はこちらです!
大きいことは情報としては知っていましたが、確かに道にいるお地蔵さんよりかなり大きく、ひと目でわかりました。
赤い手拭いを被っており、湯呑とまだ新しい花がお供えされています。
お茶を供えると咳が止まるという言い伝え通りの湯呑が置かれていて、誰かが健康を願ったのだなとほっこりしました。
周りにはきれいな花が植えられており、300年以上前の物とは思えないきれいさです!
村の人々にとても丁寧に管理されていることが伝わってきました。
表情もとても穏やかで、優しい雰囲気が漂っています。
負けて座らされたというので惨めな気もしていましたが、実際はとても大切にされていて、そこに座るべくして座っている感じがしました!
米本の人々を守る咳と育児の神様
今回紹介した「すわり地蔵」は、八千代市米本にある、咳神様や子育地蔵として信仰されているお地蔵さんです。
喧嘩に負けて座らされたという伝説もありますが、とても穏やかな表情をしており、なんだかほっとするような雰囲気が漂っていました。
近くにお住まいの方は、健康を祈りにぜひ訪れてみてくださいね!
米本下宿東のすわり地蔵
住所:千葉県八千代市米本2559-1付近
交通:京成線・東葉高速鉄道 勝田台駅からバスに乗車 米本神社前下車で徒歩10分