11月に入り、冬物衣類が活躍する季節になりました。
「今年の秋は短い」というのが最近の枕詞になっていますが、日差しが気持ちのいい日は秋を感じに出かけたい!
そんな時は、景色のいい峠までドライブなんていかがでしょうか?
初見では読めない?「御霊櫃峠」
「御霊櫃峠」
この漢字、読めますか?
これは、「ごれいびつとうげ」と読みます。
初めて知った時は、おどろおどろしい漢字の羅列から、不気味な峠なのかなぁ…と思っていましたが、実際は郡山市内と猪苗代湖が一望できる、ステキな景勝地なんです。
郡山駅から御霊櫃峠までは、車で30分ほどなので、いい景色を眺められる場所としてはなかなか利便性が高いのではないでしょうか。
秋を感じながら、のんびりドライブ
峠までは、車1台分ほどの道路がくねくねと続きます。
地図で見ると、一見ヘアピンカーブの連続ですが、実際は傾斜が低い坂道がゆるく続くので、わりと運転しやすい印象。
道幅は、対向車とすれ違えるほどではないので、ところどころに待避所が設けられていました。
標高が高くなるにつれて、秋の深まりを一層に感じます。
はらはらと地面に散る落葉樹の葉が、なんとも鮮やかで美しい!
車の窓を開ければ、落ち葉のいい匂いが漂い、かわいらしい鳥の鳴き声が聞こえてきます。
山の中のわりに道路に落ち葉が少ないな、と思っていたら、道の途中で葉ををかき集める作業員の方を見かけました。
なるほど、こうやってきれいに整備が入っているから、道路が葉に埋もれることもなく安全に通行できるんですね。
郡山市と猪苗代湖をぐるりと鑑賞
山を登り切った場所に、駐車場と公衆トイレがありました。
ここが御霊櫃峠の展望場所のようです。
既に、何台か車が駐車されているものの、辺りはひとっこひとり見当たりません。
この峠は、大将旗山(たいしょうはたやま)や額取山(ひたいとりやま)の登山口でもあるそうなので、これは登山客の車でしょうか。
車を降りて、あたりを散策しました。
公衆トイレ側からは、郡山市が一望できます。
そして、反対側には猪苗代湖!
絶景~~!!!!!
そして気になったのが、この丘のようなもの。
事前情報では、ここは登山道の入口にあたる場所で、頂上には「風神」と「雨神」という、豊作を祈願する石の祠が祀られていて、見晴らしも最高だそう。
ぱっと見、緩やかそうだったので、せっかくなら登ってみようと思い、歩き出しました。
整備されていても、自然は厳しい!
実際は全然、緩やかじゃありません。
そして、風がとても強い…!体が煽られるのがわかります。
御霊櫃峠は局地的な風が強く、一年を通じて常に強風が吹く土地だそう。
足元には白いゴツゴツした石が敷き詰められているので、スニーカーや登山靴を履いて来ないと登りきるのは難しいかもしれません。
整備された峠だから…と油断していました。
ちなみに、登るときより降りるときの方が、滑りそうで怖かったです。
お子様やシニアの方は、同行者としっかり手を繋ぐことを忘れないでくださいね。
標高876mの御霊櫃峠は、山つつじの自生地としても知られています。
山つつじが楽しめる5月下旬から6月上旬にかけては、たくさんの観光客でにぎわうそうです。
また、見晴らしの良さから、夜景スポットとしても有名で、星空の撮影などにも適しているんだとか。
四季を全身に感じられる御霊櫃峠。
ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか!
御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)
住所:〒963-0213 福島県郡山市逢瀬町多田野
電話: 024-957-3000(郡山市逢瀬町観光協会)
交通:JR東北本線 郡山駅から車で30分
駐車場:約10台