今回は、私が小さい頃からよく初詣に来ていた場所を紹介したいと思います。
「東光院(平山お願い薬師)」といって、受験前にもお参りに来た、思い出のお寺です。久しぶりに車で近くを通ったので、ちょっと寄り道することにしました。
平安時代建立の歴史あるお寺
東光院は、平常忠が平安時代に建立されたと言われる、歴史あるお寺です。平常忠は平将門の叔父で、千葉氏の祖先である平良文の孫にあたります。
健康祈願や学業成就、家庭円満などいろいろなお願いごとにご利益があると言われていることから、「平山お願い薬師」と呼ばれ愛されてきました。昔から、みんなの気持ちの拠り所だったのでしょうね。
やわらかな光が差し込む階段
お願い薬師の周りはとてものどか。鳥の鳴き声や木々のすれた音しか聞こえない、静かな場所にあります。
県道66号線狭い脇道を少し入ったところが、駐車場と階段の入り口です。階段はまっすぐと上に続いています。少し階段を上がると、木々の隙間から光が入って、森林浴をしているようなとても穏やかな気分になれます。気持ちを落ち着けながらゆっくりと昇っていきます。
階段を上がっていくと、本堂が見えてきます。左手に坂があり、そちらからも上がることができますよ。足が不自由な方は、混雑していなければ乗用車のまま左手の坂をのぼることができるそうなので、事前に相談してみてくださいね。
想いがこもった「お願いむすび」
本堂の前につながる2本の綱、ちょっと珍しいですよね。綱にはカラフルな5色の布が、ぎっしりと結ばれています。この綱は「お願いむすび」と呼ばれ、訪れた人がお願い事を布に書いて綱に結び祈願すると、願いがかなうと言われています。
本堂には、七佛薬師(しちぶつやくし)様が置かれていて、綱は本堂のお薬師さまの右手薬指につながっています。お正月は、たくさんの参拝客でとてもにぎやかです。
本堂の右手には祈祷受付があります。おまもりもこちらでどうぞ。
どれにしようか迷う!?レアなおみくじ
お参りと言えば、おみくじで運試し!楽しみにしている方も多いですよね。
お願い薬師のおみくじは、受付の隣の建物にあります。
初めて来た方は、種類がたくさんあって驚くかもしれません。普通のおみくじのほか「福出し小槌みくじ」や「唐獅子みくじ」「クリスタルひょうたんおみくじ」など他のところではあまり見ない、珍しいおみくじがたくさん置いてありますよ。
我が子は悩んだ末、「犬みくじ」をひきました。おみくじと一緒に、お手をしているわんちゃんが入っています。手の平にちょこんと乗るサイズ感がとてもかわいいです。大切にしたいと思います。
見所たくさんの境内
お願い薬師は本堂右手にある「ぴんぴんころり大師」や、右奥にある「身代わり癌封じの霊木」なども有名です。「ぴんぴんころり大師」というのは弘法大師のことで、「ぴんぴん」健康に生きて「ころり」と大往生できるようにお参りするそうですよ。
せっかくなので、たぬきさんやかえるくんにもお参りしてきました。境内の中にはほかにもいろいろ置物があるので、ぜひ探してみてくださいね。
四季折々の花を楽しもう!
今回は11月初旬のお参りでしたが、イチョウや紅葉の木が少し紅葉している様子が見られました。
職員さんに聞いたところ、紅葉のピークは11月下旬頃だそうです。東光院は四季折々の花が楽しめることでも有名で、春は立派な梅や桜が見られます。8月には盆踊りや花火も開催していますよ。
今回は、古くからみんなの願いを叶えてきた東光院(平山お願い薬師)を紹介しました。
ゆっくり歩いて30分ほどで見て回れる境内は、見どころ満載です。
悩み事がある方もない方も、気分転換にぜひ足を運んでみてくださいね。
東光院(平山お願い薬師)
住所:千葉県千葉市緑区平山町278
アクセス:JR外房線「鎌取駅」より車で8分
電話番号:043-228-0894