まるで巨大な植物園!郡山市の「逢瀬公園・緑化センター」

秋の風を感じる季節になりました。
やさしい日差しの中、お弁当を持ってどこかに出かけたい。
そう思って訪れた公園が、なんと巨大な植物園!今回はこちらの公園をご紹介します!

その名は「逢瀬公園・緑化センター」

事前情報を持たないまま、お弁当だけ抱えて訪れたのは「逢瀬公園・緑化センター」。
郡山市逢瀬町にある、無料で利用できる公園です。

駐車場に車を停めると、園内の案内図の隣に階段がドーンとお目見えしました。
わりと階段の数も多く、いっきに登るのは少しキツいかな?という印象。まずはここを登ってみることにしました。

植え込みにいろんな植物が植えられているので、花を愛でつつ休みながら階段をのぼりました。
季節柄、クヌギやコナラと思われるどんぐりがいたるところに落ちていたので、子どもはまずここで足を長~く止めてしまうかも。

えっさほいさと階段を登る私の横を、スポーツウェアに身を包んだシニアのご夫婦がサクサクと通り過ぎていきました。
この公園、東京ドームおよそ6個分の広さがあるそうなので、毎日の運動場所にはもってこいのようです。

本当に公園?日本庭園に水琴窟

階段を上がると、芝生が広がっていました。
ランチをするには少し早いので、駐車場の看板でゲットした園内地図を手に、まずは日本庭園を目指すことに。

公園内の道路は、舗装されていて広々としています。
これだけ広いですが、管理する人が運転する軽トラックとすれ違っただけなので、ここは公園を訪れた人の車は通れない道のようです。

まっすぐ進むと、日本庭園が見えてきました。
想像より立派な日本庭園で、なんとも心落ち着く佇まいをしています。

飛び石を歩きながら進むと、池がありました。のぞき込むと、たくさんの鯉がゆったりと泳いでいるのが見えます。和の風景に公園であることを忘れてしまいそう。

そして、庭園の近くで見つけたのが「水琴窟(すいきんくつ)」。

水琴窟とは、日本庭園の装飾の一つで、地中に作りだした空洞の中に水滴を落下させ、その際に発せられる音を反響させる仕掛けで、排水を処理する機能を持っています。

竹から水がちょろちょろ流れている手水鉢(ちょうずばち)の近くに作られることが多く、その音色の良さから、私は水琴窟が大好き。

例にもれず、ここでも柄杓で水をすくい、地面に置かれた石にチョロチョロとかけながら、不思議な自然の音に癒されました。

逢瀬公園を訪れたらぜひ聞いてほしい!超おススメです!

貴重なサボテンを鑑賞できるサボテン園も!

そして、園内にはサボテン園も!

このサボテン園は、サボテンの収集家としても知られた、郡山市内にある総合病院の元理事長が、半世紀余に渡って収集・栽培したものだそう。

その数、なんと約800株!

すべて大きく立派なサボテンばかり。ここでしか見ることができない希少なサボテンもあるそうなので、訪れた際には必見です。

ほかにも、温室植物園や、薬木や薬草約400種が見られる薬草園、日本の国蝶「オオムラサキ」を観察できる観察舎などなど、植物や昆虫が好きな人におススメしたい場所ばかり!

家庭料理をいただくことができる「おうせ茶屋」という売店もあるので、1日中歩きまわって小腹が空いても安心ですよ。

さらに、園内にある無料休憩所は、お弁当やテイクアウトを頂く場所にピッタリ!
元は食堂だったのか室内はとても広く、畳のお座敷席もあるので、よちよち歩きのお子様連れにも嬉しいですよね。

これだけ見どころがあるのに、入園料も駐車料も無料だなんて、訪れない手はない!
自然の豊かさを全身に感じられる貴重な公園は、1日では周りきれないほどの見どころを備えた場所でした。

逢瀬公園・緑化センター
住所:〒963-0212 福島県郡山市逢瀬町河内東長倉1−3
交通:JR東北本線 郡山駅から車で30分
開園時間:午前9時~午後5時(駐車場利用時間:午前8時30分~午後6時)
休園日:年末年始(12月29日~1月3日)

おうせ茶屋
営業日:4月上旬~11月下旬
営業時間:午前10時~午後3時30分(荒天の場合休業)
定休日:毎週水曜日

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。