市内だけでもいくつも温泉があり、思い立ったらすぐ行けるというのは、福島市の自慢の一つ。
福島市に住んでいて良かったなあと思うひとときです。
その中でも土湯温泉は、古くから栄えた温泉街で、小さいながらも魅力ある宿やお店が並び、温泉だけでなく、グルメやお買い物、自然を楽しむこともできます。
温泉選びに迷ったら、とりあえず土湯に行けば間違いなし!と言ってもいいでしょう。
土湯温泉の魅力は実に幅広いのですが、今回は、4つある「足湯」に注目してご紹介したいと思います。
それぞれの足湯の魅力を紹介!
まず、土湯温泉町支所近くの階段を登り、川のせせらぎを聞きながら進んだところにあるのが「土ゆっこ」に行ってみます。
この辺りは木々が多いため、夏でもひんやり涼しく、川遊びをしながら家族みんなで楽しめます。
足湯も岩でできていて、まさに「自然の中にある足湯」といった感じ。結構な広さがあるので、ある程度にぎわっていても安心です。
川が滝になっているところもあり、本当に贅沢なロケーション。マイナスイオンたっぷり。
さらに山を登っていくと大迫力の吊り橋もあるので、合わせて散策してみるのもおすすめですよ。
続いては、温泉街を進み、月乃湯橋を渡ったところにある「月のゆぶじぇ」。
2年ほど前にリニューアルした、きれいな足湯です。屋根付きで、雨でも利用できるのがいいですね。
右側の高さのあるお湯には膝下までとっぷり入ることができますし、低い方は例えば服の関係で足首まで浸かりたいといったように、選んで利用できます。
こちらの近くに「足湯カフェ キャスバル」という看板を見つけました。
「なんだろう?」と思って覗いていると、近くをお掃除していた方がわざわざやってきて、「土日しかやってないんだよ」と教えて下さいました。人が優しいのも土湯の魅力です。
こちら、客席が足湯になっているカフェのよう。温泉街ならではのおもしろいコンセプトですね!ぜひ次回、立ち寄ってみたいです。
さらに進むと、「きぼっこの湯」があります。
「きぼっこ」は「こけし」の昔の呼び名。土湯温泉は、土湯こけしが有名で、そこから生まれたのがマスコットキャラクター「きぼっこちゃん」です。
こちらの足湯には、すでに石造りのきぼっこちゃんがちょこんと浸かっています。かわいいですね。
きぼっこの湯の隣は、公衆浴場「中之湯」になっています。こちらも平成30年にリニューアルし、多くの人に利用されています。
源泉掛け流しで、露天風呂や貸切風呂もあり、リーズナブルなのに充実したお風呂です。
最後は、大きなこけしが目印の荒川大橋を渡ったところにある「かじかの湯」。
実はこの真ん中の柱も、こけしになっていて、その周りをベンチがぐるりと囲んでいるというユニークな造り。
「かじか」というのは、夏のはじめに鳴く「カジカガエル」から取ってつけられたそうで、季節によっては、カエルの鳴き声が聞けるかもしれません。
足湯の効能はすごい!
温泉はもちろん大好きですが、足湯は、タオルさえあればいつでも気軽に入ることができるのがいいですよね。
足湯に浸かりながら友達とのんびりおしゃべりしたり、小さなお子さん連れのご家族、カップルでも一緒に楽しめるのも魅力。
服を脱ぐ必要がないので、メイクや髪をセットし直す心配もありません。
それだけでなく、足を温めることで血行が良くなって、むくみや冷えの改善、リラックス効果があるとも言われています。
実際に私も足湯に入っていると、10分ほどでも体全体がポカポカしてきました。家で足湯を準備するとどんどん冷めてしまいますが、こちらは常に適温が保たれているのがありがたいです。
駐車場も広々で心配いらず!
ご紹介した4つの足湯は全て無料ですので、ぜひそれぞれの特色を比べながら制覇していただきたいです!
ちなみに駐車場ですが、土湯温泉町支所近くに無料駐車場があるのですが、台数に限りがあるので、その際は115号から入ったすぐのところにある「湯愛舞台(ゆめぶたい)」がおすすめ。
こちらも無料で63台が駐車でき、展望広場やトイレも完備されているほか、こけしの絵付け体験などができます。
東日本大震災後、いくつもの旅館が廃業してしまい、現在もコロナ禍で観光業は厳しい状況。
そんな中でも土湯温泉は、公衆浴場や観光案内所をリニューアルしたり、若い世代をターゲットにしたおしゃれなカフェができたりと、地域を盛り上げようと頑張っています。
ぜひ足湯めぐりをしながら、土湯温泉をまるごと楽しんでいただければと思います。
土湯温泉観光案内所
住所:福島県福島市土湯温泉町上下ノ町22-1
アクセス:福島西I.Cから車で15分
JR福島駅から福島交通バスで40分 土湯温泉下車
TEL:024-595-2217
開館時間:8:30ー17:30
休館日:なし