富沢駅すぐそば!「笊川」の桜並木をのんびり春さんぽ

みなさん、4月といえば何を思い浮かべますか?

「入学式」や「新生活」など、さまざまありますが、やはり1番は「桜」ではないでしょうか?
4月に入り、仙台市でも公園や堤防沿いなど各所に桜が咲き誇り、街に彩りを添えています。

今回は、市内に多数点在する桜名所のなかから、太白区の「笊川(ざるがわ)」をピックアップしてご紹介。
屋台が立ち並ぶ桜スポットのような派手さはありませんが、心地よい春さんぽを楽しめますよ。

駅から徒歩すぐの桜スポット「笊川」

仙台市地下鉄南北線富沢駅より徒歩約3分。東1出入口を抜け、富沢南方面に進んだ先に広がるのが、太白区の桜スポット「笊川」です。

仙台市の桜スポットというと、青葉区の「西公園」や宮城野区の「榴岡公園」、太白区ならば「三神峯公園」が有名どころ。笊川の桜は、地域住民にとってはなじみが深いものの、ほかの区の方にはあまり知られていない穴場的な名所です。

例年4月初旬頃になると、川の両岸に桜が開花。普段から散歩やジョギングに訪れる人が多い場所ですが、桜シーズンは特に大勢の人でにぎわいます。

笊川ってどんな川?

笊川は、名取川水系に属する一級河川です。

現在は水の流れが穏やかな笊川ですが、かつては河川が氾濫することも多かったのだそう。
そこで、水害を防ぐために河川改修を実施。以前の流路は「旧笊川」、今回ご紹介する桜並木の続く本流は「新笊川」と呼ばれるようになりました。

ちなみに、「ざる」という名は、雨が降れば降ったぶん流れ、水の引き際がよいという、笊川の特性に由来しているという説もあるんですよ。

川沿いを散策してきました!

私がこの場所に着いたのは午前9時頃。早めの時間帯にもかかわらず、散策する親子やレジャーシートを広げてお花見を楽しむカップルなど、すでにたくさんの人が訪れていました。

次々と人が集まる様子に、周辺の住民に親しまれている場所なのだということを実感。
この日は市内の小学校の入学式だったこともあり、ピカピカのランドセルを背負って記念撮影をする子どもの姿も見られました。

笊川の両岸に続く桜並木は数百メートルほど。どの木も枝いっぱいに花をつけ、まさに春爛漫といった装いです。
青空の下に咲き誇る桜はとってもキレイで、思わず写真を撮りたくなりますよ。

また、時間に余裕のあるときなら、日中だけでなく、ぜひ夕方にも足を運んでみてください。茜色のグラデーションを描く空を背にした、ドラマチックな桜の姿を目にすることができます。

お花見以外の楽しみもあります

ファミリーで訪れた方は、タオルを持参し、水遊びを楽しむのもおすすめです。
水深は浅く、大人のくるぶしほど。流れも穏やかなので、幼稚園くらいの子どもでも安心して遊べます。

この日も2、3組のファミリーが水遊びをしており、「魚がいる!」と指さしたり、パパやママに水をかけてみたりと楽しんでいました。

昔に比べ、自然に親しむ機会が少なくなってきた今、こうした場所が身近に残っていることは、大人にとっても子どもにとっても貴重だなと、改めて感じさせられました。

すぐそばには大野田イコタ公園もあります。遊具はなく広々としているため、ボールやフリスビーなどを持参し、思い切り体を動かすのにぴったりです。

徒歩10分圏内に、カフェや和菓子店、コンビニがあるのもうれしいところ。スイーツやコーヒーをテイクアウトし、桜を眺めながらひと息つくのもいいですね。

春色に染まる笊川で心地よいひとときを!

周辺に専用の駐車場はありません。富沢駅の近くにコインパーキングが点在していますが、桜の開花シーズンは終日満車になることもしばしば。お花見に訪れる際は、地下鉄やバスなど公共交通機関を利用するのがベターです。

屋台が立ち並ぶにぎやかな花見スポットもいいけれど、のんびり桜を楽しみたいという方には、ぜひ足を運んでほしいスポットです。
桜に誘われるように川沿いを歩けば、心が華やかになりますよ。

笊川
住所:宮城県仙台市太白区富沢南1丁目付近
アクセス:仙台市営地下鉄「富沢駅」から徒歩3分

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。