八千代市高津にある、ちょっと特別なお蕎麦屋さんをご存じですか?
その名も「高津静庵(たかつせいあん)」さん。

地元・八千代で育てた蕎麦粉や野菜をふんだんに使った、地産地消の一皿が楽しめる、知る人ぞ知るお店です。

青い空に白い雲が掛かる平日、自転車をゆっくりとこぎながら、私はこのお店を目指しました。
お目当ては、夏限定の「野菜蕎麦」!
「いったいどんな味わいかしら」そんなワクワクを胸に、いざ入店!
明るくて、やさしい空間。じっくりメニューを吟味

店内は、やわらかな光に包まれた穏やかな空間。
木の温もりが感じられ、ひと息ついたとたんに肩の力が抜けていきます。

蕎麦畑の写真。
地元の畑で、蕎麦も野菜も種から育てているそうです。

さて、メニューを拝見……。
夏限定の野菜蕎麦を軸に決めていたはずなのに、ミニ丼もジェラートも魅力的すぎて、もう大変!

壁に貼ってあったオムライスの写真にも心を奪われます。
「えっ、オムライスもあるの!?
ご飯ものもカフェメニューも充実していて、正直全部食べたくなっちゃう…!」
でも今日は初志貫徹で、野菜蕎麦+ミニ天丼を注文。
「カフェコンジェラートって何味なのかしら」と、ひそかにデザート胃袋も準備しておきます。

どーんと登場!色鮮やかな「野菜蕎麦」

ほどなくして運ばれてきたのは、夏らしさ満点の一皿。
お蕎麦の上には、トマト、ミニトマト、ナス、きゅうりといった色とりどりの夏野菜がたっぷり!
見た瞬間、「わぁ〜きれい!」と声が出ました。
つゆにはおろし生姜がたっぷり入っていて、回しかけるとふわっと香りが広がります。
この香りだけでもう、元気が湧いてくる感じ。
暑さと冷房でバランスを崩しがちな夏こそ、こういう食事がありがたいんです。
生姜、本当に大歓迎!
そして、トマトが驚くほどしっかりとした味わい。
ミニトマトの甘みと大玉トマトのコクが、蕎麦の風味と絶妙にマッチして、なんとも幸せな組み合わせです。
やさしい味わいの「ミニ天丼」も絶品!

セットのミニ天丼には、舞茸・人参・明日葉の精進揚げが盛られています。
人参は薄くスライスされていて、重なった層がほろっとほどける食感。
そこに、ほんのり甘いタレがかかっていて、ごはんが進む進む…!
舞茸の香りや、明日葉のほんのりした苦味もアクセントになっていて、まさに“大人のお楽しみ丼”という感じでした。
体の内側から整う「大根のお味噌汁」

天丼とともにいただくのは、細切りの大根がたっぷり入ったお味噌汁。
一口飲むと、じんわり体がほぐれていくような、そんなおいしさです。
味噌の香り、大根のやさしい食感、器を両手で包み込むひととき。
「来てよかったなあ」と、心から思える時間です。
カフェ・コン・ジェラートは…まさかの名品!

そしてお楽しみのデザートタイム。
アイスクリームが、涼しげな藍色の器に盛られて登場です。
でもただのバニラアイスじゃないんです!
よく見ると、アイスの上にかかっているのは、コーヒー。
香ばしくて、まるでコーヒーリキュールみたい!(アルコールは含まれていません)
冷たさの奥から、じわ〜っとコーヒーの余韻が広がっていきます。
これはゆっくり食べるアイスだ。急いで食べてはいけない。
ひとさじすくうと、アイスの中央の部分はまだ冷たすぎるから、味が分かりにくいんです。
コーヒーをかけて、アイスクリームをひとさじすくって、またコーヒーを上からかける。
一拍おいてからまた、ひとさじすくう。
これは隠れた名品と言えそう。
思わぬ「再会」に、心がほっこり

お会計を済ませ、帰ろうとしたその時。
ふと、出口近くの台の上に、見覚えのあるハンカチが目に入りました。
「あれ? もしかして…?」
お店の方に尋ねてみると——
なんと、2か月前に私が置き忘れたハンカチを、ずっと保管してくださっていたんです。
「うわあ、感激です……!」
お料理も心遣いも、本当にやさしいお店。
こういう出会いがあるから、地元のお店っていいなぁ……としみじみ感じました。
駐車場と駐輪場

駐車場・駐輪場は、通り沿いに小道をはさんだ隣の敷地の民家です。
「えっ、ここでいいの?」と迷われる方も多いと思いますが、はい。ぜひお入りください。

次は何を食べようかな?
次回は、ミニカレー丼にしてみようかな?それとも、オムライス……?
いや、やっぱりあのジェラートももう一度……!
おいしい蕎麦屋が近所にあるって、幸せですね。
高津静庵
住所:千葉県八千代市高津522-21
アクセス:京成本線「八千代台」駅からバス約5分「高津団地入口」バス停から徒歩約1分
TEL:047-455-8400
定休日:月・火・水(臨時休業は都度お知らせ)
営業時間:11:00-15:00
土曜日のみ要予約で夜の部あり17:30-20:00
駐車場:あり(14台)