長い歴史の中で、変わらない味を守り続けている和菓子屋さん「蛸屋製菓」

エリア&駅 宮城県 仙台市太白区 長町 
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和菓子好きにぜひおすすめしたい和菓子屋さんが、太白区長町にある「蛸屋製菓」です。「蛸屋製菓」は創業元禄11年。長い歴史を誇る老舗です。

老舗というと敷居が高く思われがちですが、「蛸屋製菓」はとてもアットホーム。お店に入ると、とてもやさしく柔らかい雰囲気の店主が迎えてくれます。

こちらのお店を代表する和菓子が「全勝餅」。お店の入口のガラス窓にも掲示されています。ネーミングのとおり、勝利を意味する縁起のよい和菓子として、お祝い事に欠かせない銘菓です。

仙台で生まれ育った私は、この「全勝餅」に特別な思い出があります。高校時代、卒業式などお祝い事がある時にこちらの「全勝餅」が配られ、味わっていました。個人的になつかしい気分になる和菓子です。

「全勝餅」だけではありません。「すあま」、「豆大福」、「きんつば」、「わらびもち」など、和菓子の醍醐味を堪能できる商品が勢ぞろいです。さっそく出かけてみましょう。

長町駅からすぐ近くで商店街の角にある和菓子屋さん

「蛸屋製菓」の場所は、JR東北本線「長町駅」から徒歩で約1分というとても便利なロケーションです。「長町駅」を出てから西に進み、奥州街道に向かうとすぐに見えてきます。となりに「八百物屋まるしん」というスーパーがあります。交差点の角に建っているのでとてもわかりやすいです。

「蛸屋」の看板が目印です。一見、何を売っているお店なの?と感じるかもしれませんが、「豆大福」、「全勝餅」、「富貴豆」のサインが掲示されていることで、和菓子屋さんと確認できます。

ショーケースに並ぶ上品な和菓子たち

お店に入ると目の前にショーケースがあり、中には、「全勝餅」、「すあま」、「豆大福」、「大納言かのこ」など15種類ほどならんでいました。シンプルで素材の味わいを堪能できる和菓子の数々です。すでに売り切れ間近の和菓子もありました。

平均価格はひとつ約200円で、こんなに安くていいの?と思えるほどでした。見た目も上品な和菓子は、ちょっとしたお土産にもぴったりです。定番のラインナップの他に、季節に応じて「桜餅」や「柏餅」なども販売されます。

「蛸屋製菓」の看板和菓子のひとつ「全勝餅」は、ショーケースの真ん中にありました。「全勝餅」は紅白2種類があり、紅の「全勝餅」には白みそあん、白の「全勝餅」にはこしあんが入っています。

「豆大福」は、見た目も柔らかそうなお餅の大福で、お餅の生地に混ぜ込まれている大きめの豆がおいしさのポイントです。中はつぶあんで、王道の豆大福の味を堪能できます。すでに半分ほど売り切れていたので、こちらも人気商品のようです。

「蛸屋製菓」の名物「全勝餅」は歴史ある銘菓

どの和菓子も魅力的でとてもおいしそうですが、今回私が選んだのは「全勝餅」。昔食べた味を再び味わいたかったからです。それと同時に、店主が「全勝餅」のなりたちをお話ししてくれたのを聞いて、ますます食べたくなりました。

「全勝餅」の歴史は日露戦争の時代にさかのぼります。戦争に勝利したことから縁起物として広まり、お祝い事に欠かせない和菓子になったそうです。

そして後に東京日本橋にも出店し、園遊会でも用いられるほど名実ともに高い評価を受けました。これほどすばらしい和菓子を仙台で味わえるなんてステキなことですね。

もう日本橋にお店はなく、今残っているのは今回ご紹介しているお店のみになります。とても貴重ですね。「蛸屋製菓」がある長町駅周辺は、再開発で街並みも大きく変わりましたが、こちらのような老舗のお店が残っていることはうれしいことですね。

これからも伝統の味を守り、いつまでも私たちにおいしい和菓子を提供し続けてほしいです。そのためにも、多くの仙台市民、太白区民に訪れていただきたいです。

「全勝餅」はどんな味?

「全勝餅」は紅白のセットで買うのがおすすめです。あわいピンク色と真っ白なお餅のコントラストがとても美しいです。大きさは一般的なおまんじゅうほどで、薄めの生地はふんわりとしたやわらかさがあります。

生地の表面には、さらさらとした餅片のような粉がまぶされています。切ってみるとこんな感じです。たっぷりとあんが入っていてとてもおいしそう。こしあんと白みそあんの2種類の味わいを楽しめます。

お餅はとてもやわらかく、とろけるようです。紅の「全勝餅」の白みそは、とてもなめらかで舌触りもよく、甘すぎない白あんでとても食べやすいです。

白の「全勝餅」のこしあんも同様になめらかな仕上がりです。上品な甘さで、お餅との相性も抜群です。あっという間に食べ終わってしまいました。

レトロな包装紙にも注目です

普段のお買い物でも、ステキな包装紙のデザインにはつい目がいきますが、「蛸屋製菓」の包装紙もそのひとつです。

包装紙のデザインは、青森県出身で日本を代表する版画家「棟方志功」によるものです。「蛸屋製菓」が日本橋に出店していた際、甘党として知られる棟方志功が、お気に入りの店として通っていました。

その縁もあり、包装紙のデザインを引き受けてくれたとのことです。ステキなエピソードですね。こちらでお買い物するときは、ぜひこの包装紙にも注目してみましょう。

今回は長い歴史を誇る和菓子店「蛸屋製菓」をご紹介しました。ぜひ訪れて、お気に入りをみつけてみましょう。

蛸屋製菓
住所:宮城県仙台市太白区長町5-2-2
アクセス:JR東北本線「長町駅」から徒歩約1分
TEL:022-248-1646
営業時間:9:00-18:30
定休日:日曜日、祝日
駐車場:なし

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。
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