連日続く厳しい暑さ。おいしい料理と美しい景色で、涼を感じてみませんか？
今回ご紹介するのは、観光スポットと知られる秋保大滝の近くに佇む「不動茶屋」。周囲を木々に抱かれた空間で、手間暇をかけて作られた料理や甘味を味わえます。
目の前に広がる豊かな自然や木々の葉のざわめきに風情を感じながら、ほっと一息ついてはいかがでしょうか。
木々の中に佇む癒しのスポット「不動茶屋」
仙台屈指の景勝地・秋保大滝。日本三名瀑にも数えられる滝を見下ろす滝見台のすぐそばに、「不動茶屋」はあります。
アクセスは、仙台市中心部から車で40分ほど。秋保大滝大駐車場に車を停めたら、秋保大滝不動尊を目指して散策します。
鳥居をくぐり遊歩道を進むと、周囲は徐々に緑でいっぱいに。みずみずしい空気に、体も心も癒やされていくことを感じます。
江戸時代末期創業の老舗・太田とうふ店の直営店
そうこうしているうちに、今回のお目当てである「不動茶屋」を発見！趣ある純和風の建物が、なんともこの場所にマッチしています。
実は不動茶屋、秋保の老舗豆腐店・太田とうふ店の直営店なんです。
山でゆっくり茶屋を営みたいと思っていた太田さんご夫婦。理想の土地を探すなかで出会ったのが、不動茶屋のあるこの場所でした。
ご夫婦の愛情と秋保の歴史が込められています
当時、この場所には茶屋として活用できそうな建物はなく、手つかずの東屋がぽつりと建っているだけ。現在の建物は、その東屋を活かす形で改装したのだといいます。
入り口のすぐ前にそびえる大きな柱は、東屋を支えていた柱をそのまま使用。店内を彩るランプは、お店の雰囲気に合うようにと、ご主人がステンドグラス教室で学び、すべて一からつくったそう。
ノスタルジックな空間に、自然と肩の力が抜けていきます。
風合いのある格子は、改装時に大工さんから譲り受けたもの。秋保が湯治場だった頃に、温泉宿で実際に使われていたものだというから驚きです。
秋保にゆかりのある格子が、時を経て再びこの地で活用されているなんて、なんだか感慨深いですよね。
老舗の技が光る、旨みたっぷりの豆腐
メニューは、豆腐や甘味、ドリンクがラインナップ。もちろん豆腐は太田とうふ店のものです。
この日は、奥様のおすすめである「吟醸とうふ」をオーダー。太田とうふ店の人気商品「吟醸とうふ」を野菜と和え、クルミをトッピングした、サラダ仕立ての一品です。
味付けは塩とオリーブオイルのみ。ひとくち頬張ると、ほろりと崩れた豆腐から大豆の濃厚な風味が口いっぱいに広がります。オリーブオイルの華やかな香りとクルミの香ばしさもアクセント。塩のキリッとした味わいが豆腐の甘みを引き立てます。あまりのおいしさに箸が止まらなくなってしまいました。
美しい景色もごちそう♪
食後は、すぐそばの滝見台から秋保大滝を眺めてみましょう。きらめく緑と清らかな滝の流れが清々しい気持ちにさせてくれますよ。
美しい自然のなかで、おいしい豆腐や甘味を味わえる「不動茶屋」。穏やかな時間を過ごしたいときに、ぜひ足を運んでみてください。
不動茶屋
住所：宮城県仙台市太白区秋保町馬場大滝11
アクセス：JR仙山線「陸前白沢駅」から車で約15分
TEL：022-399-2707
営業時間：10:30-16:30
定休日：木曜、水曜不定休（1月中旬～3月中旬は冬季休業）
