今回は成田市台方(だいかた)の鎮守様で、強力なパワースポットとしても有名な神社、「麻賀多(まかた)神社」をご紹介します。
麻賀多神社の由緒と歴史
成田市と佐倉市には合わせて18社もの、「麻賀多」と名前のつく神社があります。
この麻賀多神社はその18社の本宮として崇敬される神社です。
麻賀多神社の、そもそもの起こりは今から千七百年以上も前のこと。
当時、この地方の穀物の実りが悪かったことから、人々は大木の裏に鏡をかけ、根本に玉を埋めて願いを掛けました。
すると、とたんに豊作が続くようになったため、のちに大和朝廷の長官であった伊都許利命(いつこりのみこと)が、その鏡と玉を御神体とし、それぞれ祀ることとしたそうです。
詳しく読み解くと、あの推古天皇も登場するほど由緒と歴史のある神社です。
さて、鳥居をくぐると見えてくる拝殿。
こちらは新しい造りですが、細部の金細工が周りの緑に映えてとても荘厳です。
拝殿の裏手には黒と朱の配色の本殿が建立されています。(が、あまりに厳かな雰囲気でカメラを向けることができませんでした…)
また境内の奥には、天日津久(あめのひつく)神社というもうひとつの神社があります。
こうした、神社の中にある別の小さな神社のことを摂末社(せつまつしゃ)といいます。
麻賀多神社には天日津久神社のほかにも複数の摂末社の祠がありますが、この天日津久神社は立派な鳥居があったりと、なんだか少し他の祠とは様子が違っています。
実はこの天日津久神社。
その昔に日月神示(ひつきじんし)と呼ばれる、神からの予言が起こった場所だと言い伝えられているのだそうです。どんな予言かというと…、いやいやここから先はとても神秘的なお話なので、ぜひ直接調べてみてください!
そしてその天日津久神社のすぐ隣、本殿からは左手へ向かった場所にあるのが「麻賀多神社」の御神木である大杉の樹です。
麻賀多神社の御神木
麻賀多神社の御神木である大杉は樹齢およそ千四百年ほどと言われています。
この地の湧き水を吸って伸びた、大杉の御神木には延命長寿をつかさどる神霊が宿るといわれており、成田市内だけでなく全国でも有名なパワースポットとして知られています。
その高さはおよそ40mほど、幹の周囲は9mほどもあるとのことで千葉県の指定記念樹の第一号です。
東日本一の大杉と呼ばれています。
樹のすぐ根本まで歩み寄り、ぐるりと参拝すると、手を触れることはできませんが、もし数人がかりで腕を広げたとしてもその年輪を抱えきれないだろうという太さです。
空からは木漏れ日が差し込むなか、大木と土からは濃い薫りが立ち込めて、思わず圧倒されます。
自然のエネルギーが自分の体にも流れ込んでいくような不思議な感覚になりました。
麻賀多神社オリジナルの御朱印帳
神社仏閣巡りがご趣味という方で、御朱印集めをされている方も多いのではないでしょうか。
麻賀多神社の御朱印は毎月1日と15日の 8時から14時まで社務所でいただくことができます。初穂料は取材時(2023年10月1日)で500円でした。
また、こちらの麻賀多神社では拝殿完成記念として作成された、オリジナルの御朱印帳が購入できます。
表紙は、濃淡のある木々の緑に拝殿がそびえる風景と、象徴である麻の葉の模様、裏表紙には先程の大杉の御神木が描かれた、たいへんうつくしい御朱印帳です。こちらは取材時点で1000円でした。
社務所では、ほかにも、各種お守りの購入や御祈祷の予約などを受け付けておられました。
なかでも、こちらの勾玉には特別惹きつけられました!
大杉の枯れ枝などから奉製された勾玉です。
「木の勾玉は初めて見たなあ」とのぞき込んだところ、大杉の年輪によって、浮かぶ模様が一つ一つさまざまで、とても魅力的でした。
これまで神社仏閣に縁がなかった方も、秋の涼しい季節にぜひ、成田市台方の麻賀多神社をお参りしてみませんか。
麻賀多神社
住所:千葉県成田市台方1番地
アクセス:京成「公津の杜駅」からバスで15分(成田市コミュニティバス「北須賀ルート」)
「麻賀多神社」停留所から徒歩で1分
電話番号:0476-28-5736
営業時間:社務所は毎月1日と15日の8時〜14時(昼休憩あり)
定休日:なし
専用駐車場:有