7月13日(土)、千葉市花見川区で恒例の「2024花園ハス祭り」が開催されました。
前日まで雨が降っていて、天候が心配されましたが、当日は快晴でした。
猛暑で祭り日和!
1日中、賑わいを見せました。
このお祭りは、早朝から夜まで3つのイベントを楽しむことができます。
- 6時~10時 観蓮会
- 9時~ 子ども行進
- 19時~21時 納涼祭り
「観蓮会」「納涼祭り」は、どなたでも参加できるので、その模様を紹介させていただきます!
世界100種以上のハス、極楽浄土のような神秘的な空間
花園ハス祭りの最大の見どころは、早朝に行われる観蓮会です。毎年7月に見本園が一般開放され、間近でハスの花を見ることができます。
会場である「東大旧緑地植物実験所」は、私は初めて訪れる場所だったので、ワクワク感が漂います。
9時ごろに到着したところ、すでに鑑賞して帰りの方もチラホラいらっしゃいました。朝早くから鑑賞を楽しみにされている方がいらっしゃいますね。
1歩踏み入れると、森の入口のような雰囲気が広がり、涼しく心地よい風が通り抜けます。
会場入り口では、ハスの成長過程や、スイレンとの違い、レンコンの栄養など、ハスに関連するさまざまな情報の展示パネルがありました。
中でも気になったのは「ハスの葉茶」。
美容やダイエットにも効果的で、楊貴妃も好んで飲んでいたそうです。
また、花托(かたく)やハスの花のポストカードの販売もしていました。
会場入口からまた森を抜けて、神秘的な空間へ
ハスは、日の出と共に開花し昼頃には閉じてしまうため、早朝の観賞が最も美しいとされています。
観蓮会ではハスの花がゆっくりと開く様子を観察できるので、カメラ愛好家や自然愛好家の方には特別に人気です。
ハスの花周辺には、たくさんの赤とんぼや蝶が飛び交い、とても神秘的でした。
八重咲きは間近で初めて見たので、そのうつくしさに感動してしまいました。
自由研究のテーマにもピッタリな体験イベント
子供たちも楽しめる体験イベントのコーナーもありました。
ハスの葉脈の中空(空気を通すため、内部が空洞になっている)を利用した「ハスのシャワー」は、打ち水のような涼しさで、見ているだけで心身ともにリフレッシュします。
また、ハスの葉柄(葉を支える棒状の部分)の中空を利用して、シャボン玉をとばしていました。
まあるく大きなシャボン玉ができると子供たちもうれしそうでした。
大人から子どもまで、たのしく学べるイベントです!
千葉市の花・大賀ハスの発掘地
1951年に東京大学農学部厚生農場内で、2000年以上前のハスの種が発見されました。
そして翌年、このハスが開花し「世界最古の花・生命の復活」として世界中で報道され、大賀ハスが広く知られるようになりました。
このハスの種は大賀一郎博士たちによって育てられ、その名前にちなんで「大賀ハス」と名付けられたのです。
私は、観蓮会の感動の余韻とともに、その奇跡の地を訪れるべく、ちょっと興奮して向かうことにしました。
発掘地は、観蓮会の会場から道路をはさんだところにあり、現在は東大グランド(東京大学検見川総合運動場)で、陸上競技場やテニスコート、サッカーグラウンドなど、さまざまなスポーツ施設となっているようです。
中に入っていくと、スポーツマンたちがトレーニングをしたり、ランニングしたりしていました。
いいのかな?と思いながら、ズンズン奥に入っていくと、ハスの葉や花、そして鯉が泳ぐ池が見つかり、その奥にひっそりと石碑が見えました。
さて、次は発掘地へ!と思いましたが、敷地内はあまりにも広大で迷いそう。
グラウンド整備をしている方に尋ねてみることにしました。
「あっちの方に向かっていくと白い看板があるから」と教えていただき、その指差した方向にまっすぐ歩いていきました。
そして、50mくらい進むとその「白い看板」らしきものは見えてきました。
きっと、あそこだ!と期待しながら近づくと・・・
想像していたものとは少し異なる光景でしたが、よく見ると標石が埋められています。
「大賀ハス発掘地―国土地理院測定」と記されています。
言葉にできない感動がじわじわと沸き上がりました。
何千年もの時を超えた物語の地点に立てて、まさに「感無量」です。
盆踊りで夕涼み
夜は納涼祭りが花園公園で行われました。
多くの地元住民が参加していて、色とりどりの浴衣姿の人たちがやぐら周囲に集まり、盆踊り大会です!
和太鼓の力強い音色と熱気で、おおいに盛り上がりました。
お祭り名物!花園で人気のカレー店
お祭りと言えば、やきそば、あんず飴、チョコバナナなどの屋台も惹かれるのですが、花園では「カレー」も人気です!
花園にお店を構えるインド料理専門店「タージ・マハル」が、店頭販売をしていて行列ができていました!
タンドリーチキン、チキンティッカ、ナン、チキンカレーなどがおすすめメニューを出しています。
もちろん店内でも食事できますが、この日はテイクアウトして浴衣でチキンをほおばる姿が、あちらこちらで見受けられました。
この日は窯を店頭に出していて、目の前でナンを焼いていました。
いかがでしたでしょうか。
1日を通して素敵なイベントが開催され、夏の風物詩を存分に楽しむことができます。
「花園ハス祭り」は、地域の人々が一体となって、夏の涼を楽しみながら交流を深める機会となっています。
2024花園ハス祭り(ハス品種見本園)
住所:千葉県千葉市花見川区畑町1051
アクセス:
JR総武線「新検見川駅」徒歩約13分
京成電鉄千葉線「検見川駅」徒歩約18分
開催時間:
観蓮会 6:00 – 10:00(花園ハス祭り開催のみ一般開放)
子ども行進 9:00 ~
納涼祭り 19:00 ~ 21:00
TEL:043-275-6157(千葉市花見川区役所・地域づくり支援課)
入場:無料