今年も盛り上がった!郡山の秋祭り「安積国造神社の秋季例大祭」

10月に入り、急に肌寒い日が増えてきましたね。

秋が急にやって来た感じですが、郡山市では先日、秋の風物詩ともいえる安積国造神社(あさかくにつこじんじゃ)秋季例大祭が開催されました。

毎年9月27日から29日の3日間にかけて開催され、今年もたくさんの人を魅了しました。
地元民がもっとも心待ちにしているお祭りと言ってもいいのではないでしょうか。

今回はそんな安積国造神社の歴史と祭りの魅力をお伝えします。

安積国造神社の歴史

安積国造神社は旧国道4号とさくら通りが交差する付近に位置し、旧国道4号沿いに御影石の大きな鳥居があります。郡山に鎮座されてから1875年もの歴史があり、地域の歴史と文化を深く反映した神社です。

地元の人たちからは、昔から八幡様と親しまれており、初詣には毎年約8万人が参詣してにぎわいます。

安積国造神社では一年をかけてさまざまな祭事がおこなわれますが、その中でも秋季例大祭は郡山市外からもたくさんの観光客が訪れる大きな祭事となっています。

秋季例大祭はどんなお祭り?

1765年(明和2年)より続く五穀豊穣や氏子が安全に過ごせたことに感謝する神事です。
お祭りは古代からおこなわれていましたが、江戸時代には郡山はにぎやかな宿場となり、盛大なお祭りがおこなわれるようになりました。お神輿や山車が出るようになり、今の秋祭りのかたちになっていったそうです。

お祭りは、3日間にかけておこなわれるのですが、毎年9月27日には、神社の境内での式典や子ども相撲大会がおこなわれ、28日夜には、安積国造神社周辺の17町会の山車が駅前大通りに勢ぞろいします。

山車は町内ごとに異なるデザインが施されており、地域ごとの特色が表現されています。山車の上では、子どもたちによる太鼓や笛の演奏が披露され、祭り全体を一層盛り上げます。このお祭りのために子どもたちは数週間前から演奏の練習をします。

今年も「ワッショイ」の掛け声とともに、秋祭り安積国造神社に伝わる八幡ばやしを奏でて駅前大通りをねり歩きました。

そして、29日夜には、30基の神輿が威勢よくかつがれる「神輿還御」がおこなわれました。
祭りが最も盛り上がる瞬間で、3日間郡山を渡御し、最後に神社へお帰りに。これだけの数の神輿が集まる祭りは福島県内でも郡山だけだそうです。

やっぱり欠かせない祭りの味

秋祭りの期間中、駅前大通りには数多くの屋台が立ち並びます。定番のたこ焼きやお好み焼き屋など祭りならではの料理がずらり。

最近は韓国のチーズハットグやトルコのケバブなど各国の食べ物もあったり、フルーツ大福やめだかすくいといった珍しい屋台もあるんですね。
屋台の味を楽しむのもお祭りの楽しみの一つですよね。

郡山中心地、緑に囲まれた神社

安積国造神社はけやきやいちょうの木に囲まれ、そこだけが森に囲まれているようです。とてもおごそかな雰囲気で、郡山の中心にいることを忘れてしまうような感じになります。
アクセスもJR郡山駅から徒歩で約10分と便利な立地ですので、ぜひ参拝してみてください。

秋祭り期間中は、交通規制が発生し道路の混雑が予想されます。公共交通機関の利用やあらかじめ交通情報を確認の上、訪れることをおすすめします。

秋季例大祭は郡山市に根付いた長い歴史を持つ伝統的な祭りで、神輿渡御や奉納行事、山車の巡行など、見どころ満載です。「ワッショイ」の掛け声で一体感を感じられる、迫力ある郡山伝統の秋祭り。ぜひ一度その熱気を感じてみてください。

安積国造神社(あさかくにつこじんじゃ)秋季例大祭
住所:郡山市清水台1-6-23
アクセス:JR東北本線/水郡線「郡山」より徒歩約10分
電話番号:024-932-1145
駐車場:20台

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。