公園の掲示板を何気なく見ていると、1枚のポスターが目に入りました。そこには第48回 四街道市産業まつりが、11月8日(土)・11月9日(日)に四街道中央公園で開催されると書かれています。
すぐにQRコードを読み込んで詳しく確認すると、野菜の販売・地元飲食店の屋台・学生によるダンスステージなど、イベントが盛りだくさんだと分かりました。
これは秋のおでかけにぴったりなのでは?「ぜひ行ってみたい!」
というわけで、今回は四街道市産業まつりの見どころをたっぷりとご紹介します。
産業まつりってどんなイベント

今年で48回目となる四街道市産業まつりは、毎年2日間にわたり開催される人気の秋祭りです。四街道市の産業をPRするとともに、地域住民との交流や地域の活性化を目的に開催されています。
会場となっている四街道中央公園は、野球場やテニスコートを備えた広大な公園で、普段は子どもたちに人気の遊び場です。
会場は2つに分かれており、メインの第1会場(四街道中央公園)ではステージ・飲食屋台・企業の展示ブースなどが並び、第2会場(武道館)では消費生活展がおこなわれていました。

最近は、雨と曇りばかりで当日の天候が気になりましたが、1日目はすっきりとした秋晴れです。イベント開始の10時前にはすでに多くの来場者が集まっていました。
去年は2日間でなんと、約3万2千人が来場したそうですよ。
会場を沸かせたステージと実演

「千葉敬愛高等学校ダンス部」によるパフォーマンスでは、元気いっぱいのダンスで観客から大きな拍手が送られていました。
プログラムを見ると、ステージは1日目と2日目で変わるようです。
10時ぴったりに「ふるさと太鼓」による力強い演奏が鳴り響き、四街道市長のあいさつ後イベントがスタートしました。

「自衛隊音楽隊」「歌謡ショー」「四街道よさこいそーらん連盟」などの演目が会場を盛り上げていました。

毎年人気なのが、北茨城市による「あんこうのつるし切り」です。この日は12kg〜13kgの大ぶりなあんこうが使われ、鍋にするとおよそ40人分とれるそうです。
あんこうは骨以外ほとんど捨てるところがなく、さばきながら部位の説明をしてくれました。
食べられる部位は「キモ(肝)」「カワ(皮)」「水袋(胃袋)」「ヌノ(卵巣)」「エラ」「ヒレ(とも)」「身(柳肉)」の7つで、通称7つ道具と呼ばれます。
実演を間近で見て・触れて・あんこうの説明を聞けるのは貴重な体験です。子どもたちも興味津々に見入っていました。
グルメも体験も盛りだくさん!

出店は全部で50店以上にのぼり、飲食屋台・物販・体験/ワークショップ・企業/行政ブースなどの4ジャンルです。
屋台は地元飲食店や市外からの出店がみられ、特産品や旬の食材を使ったメニューが揃っていました。銚子市の海鮮焼き・群馬県長野原町のダムカレーパン、思わず端から端まで食べたくなるラインナップ。

絶え間なく行列ができていたのはあんこう鍋。先ほども紹介した通り、ステージでつるし切りされたあんこうをたっぷり使った鍋です。
私も急いで並びましたが列の進みが早く、あまり待たずに買えました。
コラーゲンたっぷりの皮と肝が味噌と溶け合い、濃厚な味わいです。おいしかった……。
大人気のあんこう鍋は14時ごろには完売していたので、楽しみにしている方は午前中の来場をおすすめします。

会場にはJA千葉みらいから太巻きすし・お茶・新鮮な野菜などが販売されていました。さらに大人1回200円、子ども100円で野菜があたる輪投げなどで、大盛り上がり。
企業ブースではハウス食品による、スパイスマスター直伝のワークショップなどもあり、大人も子どもも夢中になれる体験が用意されていました。
そのほか、セブンイレブンの廃棄物対策課など企業や行政の展示を通して、環境について考える良い機会にもなったのではないでしょうか。
四街道市と他市町のつながり

イベントに行くまで知らなかったのですが、四街道市は他の市町村とたくさんのつながりがあります。
たとえば、北茨城市とは災害時の相互応援協定を結んでおり、今回の出展もそのご縁から生まれたそうです。また、千葉市や市原市とは「3市連携」としてさまざまな取り組みもおこなっています。
ほかにも八街市は印旛管内の繋がり、銚子市・群馬県長野原町はごみの最終処分場や水資源など、意外なつながりがあることに驚きました。

そして会場には、群馬県長野原町のマスコットキャラクター「にゃがのはら」も登場。あっという間に子どもたちに囲まれて、人気者ですね。
産業まつりの会場周辺では、当日楽しめるイベントがほかにもあります。
隣の会場(四街道市立中央小学校グラウンド)では「消防フェスティバル四街道2025」、産業まつりの別エリアでは「子ども商店街」も開催されていました。
産業まつりと同じ日に開催されていて、毎年セットで楽しめる恒例イベントになっているようです。
誰でも消防体験や子ども商店街で買い物ができるので、家族で行っても楽しめるでしょう。両方回る予定の方は、公式サイトを事前に確認してみてください。
地域の力を感じた一日

産業まつりはたくさんの人が協力して作り上げたイベントですね。地域全体が一体となって盛り上げている様子がとても印象的でした。
朝には山積みだった野菜も、イベント終了時間の15時にはすっかり姿を消していて、その人気ぶりがうかがえます。
少しでもこの記事が来場の参考になればうれしいです。
四街道中央公園「第48回四街道市産業まつり」
住所:千葉県四街道市鹿渡
アクセス:JR総武本線「四街道駅」から徒歩約8分
電話番号:043-421-6134(産業まつり実行委員会)
開催期間:2025年11月8日(土)-11月9日(日)
開催時間:10:00-15:00
























