本に触れる。本に出会う。佐倉市新町「サクラdeブックス」

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「本を読みたいけれど、何を読んだらいいかわからない…」

そんな方におすすめしたいのが、選書サービスです!

今回は、選書サービスの他に、喫茶、シェア型書店、絵本、古書、レンタルスペースなど、さまざまな形で本と触れ合える「サクラdeブックス(サクラドブックス)」を紹介します。

佐倉の城下町になじむ本屋さん

「サクラdeブックス」は、佐倉市の城下町、新町通りの一角にあります。

2024年5月に1階の書店部分がプレオープン、6月に2階の喫茶部分と合わせてグランドオープンしたお店です。

車の場合は、斜め向かいの 夢咲くら館第2駐車場が利用できます。
3時間無料なので、佐倉城下町商店会の通りを散策するのもおすすめです。

選書と喫茶を楽しめる昭和レトロの空間

選書サービスが受けられるのは、「サクラdeブックス」2階の「選書喫茶もくじ堂」。
こちらは、選書のみ、喫茶のみの利用も可能です。

フローリングの部屋は、昭和の趣きある喫茶店の雰囲気。

畳の部屋には文庫本やコミックが置いてあり、読書が好きな人の部屋に遊びに来たみたいです。

棚には本が引き立つ飾りつけがされていて、どの本も自由に読んでOK!
1階のギャラリースペースとリンクした展示もあります。

普段はあまり本を読まない夫と一緒に行ったのですが、この棚からお気に入りの本を見つけて読書時間を楽しんでいました。

トキメキを感じる喫茶メニュー

お店の方に選書をお願いしつつ、喫茶メニューを注文。

  • もくじ堂クリームソーダ<550円>
  • フレンチプレスで淹れるトラジャブレンド<550円>


もくじ堂クリームソーダは、目の覚めるような鮮やかな青色。
クリームソーダは、トキメキを味わう飲み物ですね。

フレンチプレスコーヒーは、砂時計が落ちるのを待つのも特別な時間。
プレスしたコーヒーをカップに注げば、ふわっと豊かな香りが広がります。

フードメニューはこちらを注文。

  • 佐倉コッペ<450円>
  • 生ハムとベビーリーフのパイ<680円>

佐倉コッペは、佐倉市内のBoulangerie Kazuのコッペパンと、大津屋のピーナッツバターを使用したピーナッツペーストの組み合わせ。
ふわっ!もちっ!としたコッペパンと濃厚なピーナッツペーストを、生クリームがなめらかにつないでいます。

生ハムとベビーリーフのパイは、お皿の上の特別感が光る一品。
サックサクのパイ生地に生ハムとチーズの塩気がちょうどよくて、小腹も心も満たしてくれます。

本を選んでもらう体験、選書

もくじ堂の選書サービスは、500円でおすすめの本を2冊選んでもらえます(本そのものは含まれません)。

これまでに読んだ本で印象に残ったもの、短編派か長編派かなど、A4用紙の表裏に質問の回答を記入します。
クリームソーダを飲みながら自分の読書歴を振り返ると、子どもの頃や学生時代の読書の思い出がよみがえってきて、懐かしい気持ちになりました。

その後、数日から一週間ほどで「本の題名」「著者名」「出版社名」「選書コメント」が書かれたメールが届きます。

今回の選書では、久しぶりに読書がしたくなった私と、やりたいことを頑張るエネルギーが欲しい私におすすめの本を選んでもらいました。
メールにはあたたかい気持ちのこもった選書コメントがあり、そのコメントだけでもうれしくなってしまいます。

自分のためだけに本を選んでもらえるなんて、初めての体験です!
この2冊を、ゆっくり大事に楽しみたいと思います。

穏やかな時が流れるレンタルスペース

2階の奥の和室は「レンタルスペース ひふみよ」です。

1時間1,000円で、文机のある和室が利用できます。
利用中に喫茶メニューの注文も可能。

畳でごろんと読書をするもよし、文机で書き物をするもよし。
都会のレンタルスペースとは違った、穏やかな時間が過ごせる部屋です。

小さな本屋さんになれるシェア型書店

選書の回答と喫茶が終わったら1階へ。

1階は、本に関わるさまざまなコーナーが設けられています。

こちらは「シェア型書店」。
棚の一区画の棚主になって、自分好みの本を販売できる書店です。

小さな本屋さんになれる夢のコーナー!

本屋さんを目指している人や、自分で本を書いた人、自宅のおすすめ本を並べている人など、さまざまな棚主さんの本に触れることができます。

絵本と古書

新本の絵本が並んでいるコーナーは「絵本日和の本棚」。

子どもの心も大人の心も豊かにしてくれる、色とりどりの絵本であふれたコーナーです。
絵本カフェや読書会の開催もあります。

おとなりは「古書くさかんむり」。

文学や美術中心のこちらに入ったとき、学生時代に通った図書館の空気を思い出しました。
古書ならではの、時を経た重みが感じられるコーナーです。

思わず手に取りたくなるギャラリーコーナー

ギャラリーコーナーでは、『菓の辞典/雷鳥社』パネル展と、雷鳥社の辞典シリーズフェアが開催されていました。

丁寧に展示されたパネルで感じる、本の魅力。
シリーズで並んだ本は、手に取ってお気に入りを探したくなります。

ギャラリーコーナーの前にもテーブル席があり、こちらでは本に囲まれたまま喫茶メニューを楽しめます。
棚主さんの推し本と出会える、本のガチャガチャもありました。

懐かし文具と昭和コレクション

こちらは文具のコーナー。
子どもの頃に使っていた千代紙や墨汁があり、当時の記憶がよみがえりました。

昭和レトロ玩具のコーナーは、見る人が見たら大興奮の貴重品がずらり!
アニメ、特撮、アイドル、キャラクターなど、幅広いコレクションが販売されています。

本と出会える特別な場所

気になった本を手に取る。
パラパラとページをめくる。
新しい世界に出会う。

「サクラdeブックス」にあるのは、そんな本との出会いです。

選書してもらってもいい、自分で選んでもいい、ただ本のそばで過ごすだけでもいい。

「サクラdeブックス」で、さまざまな本との触れ合いを楽しんでみませんか?

サクラdeブックス
住所:千葉県佐倉市新町48-2
アクセス:京成本線「京成佐倉駅」から徒歩10分
TEL:なし
営業時間:火木10:30-16:00、金10:30-17:30、土日12:00-18:00(季節により変動あり)
定休日:月曜日、水曜日

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。