みなさんは「保護猫」や「保護犬」という言葉を聞いたことがありますか?
昔は野良猫に道端で出会うこともよくありましたが、最近は見かける機会が減っているように感じていました。
しかし、それは保護活動を懸命におこなっている方々がいるからであって、今でも多くの動物たちが過酷な環境の中で暮らしています。
そんな保護猫や、猫を助ける人たち、そして猫を好きな人たちをつないでいるステキな場所があることを知りました。
さっそく行ってみたので、みなさんにもその魅力をご紹介します。
仙台駅東口から歩いて行ける!里親募集型保護猫シェルター
今回ご紹介する「保護猫シェルターおうちにおいで。」さんは、JR仙石線榴ケ岡駅から歩いて約5分の場所にあります。
仙台駅東口からは、宮城野通をまっすぐ東に向かって歩くと、約7分ほどで到着します。
「キンキホーム仙台東口センター」さんの隣にある「第一さくらビル」の6階にあります。
ビルの前に「保護猫シェルターおうちにおいで。」と書かれた旗や、看板が出ているのが目印です。
階段の横にあるエレベーターで6階まで上がります。
6階に着き、エレベーターが開くと、目の前にはかわいらしい猫ちゃんのポスターが…!
入店の注意事項も掲示されていました。
店内は土足厳禁のため、エレベーター前でスリッパに履き替えました。
下駄箱やスリッパはお借りできるので、便利です。
細菌感染対策のため、くつ下を必ず着用することとなっています。
また、感染症対策としてマスク着用となっています。
万が一、くつ下やマスクを忘れてしまった場合は、店内で購入できるようです。
お客さんや猫たちが安全・快適に楽しく過ごすために、利用する際の注意事項がホームページに掲載されています。
一度ご覧になってから訪問することがおすすめです。
猫たちとのんびり過ごしても利用料金は3000円以下
いよいよ入店!
入り口の窓ガラスから猫ちゃんがチラリと見え、胸が高鳴ります。
入店すると、すぐにスタッフさんが優しく声をかけてくれました。
初めての利用でしたが、利用料金や利用方法を丁寧に教えてくれるので安心です。
利用料金は以下の通りでした。(2023年9月現在)
- 1時間 一人1,100円(前払い)
- 延長30分毎 一人550円(後払い)
- フリータイム 一人2,750円(前払い、出入り自由)
また、1日10食限定の猫用おやつも220円で販売していました。
おやつを持っていると人気者になれるとか…。
とても良心的な価格に驚きました!
しかも利用料は、猫たちのえさ代などの生活費や、保護活動費に充てているそうです。
利用することで少しでも保護猫のためになると思うと、うれしい気持ちになりました。
利用料金を支払い、受付は完了です。
鍵付きのロッカーを無料でお借りできるので、不要な荷物は預けることができました。
食べ物を持ち込むことはできませんが、キャップ付きの飲み物であれば、自分の水分補給用に持ち込んでも良いとのことでした。
写真撮影はフラッシュを使用しなければ可能だったので、かわいい猫ちゃんの写真を撮るためにスマホだけ持ち、身軽な状態で猫たちのお部屋へ向かいました。
ちなみに、時間管理は自分でおこなうシステムです。
入室時間は、受付で渡されるカードケースの中に入っているレシートに書かれています。
部屋には時計があるので、自分で確認するのをお忘れなく!
家のリビングで猫たちと遊んでいるような居心地の良い空間
部屋のドアを開けると、さっそく猫ちゃんがお出迎えしてくれました。
明るい部屋の中には、ソファや本棚があり、まるで自宅のリビングのよう。
かわいいデザインのキャットタワーや爪とぎコーナーがたくさん置かれていました。
猫たちが思い思いの場所で、寝ていたり、遊んでいたり、のびのびと過ごしていました。
入り口の隣には猫じゃらしなどのおもちゃが置かれていて、自由に使うことができました。
いろんなおもちゃがあるので、選ぶのも楽しい!
おもちゃを持つと、近寄ってきてくれる猫もいました。
お気に入りのおもちゃや場所がそれぞれあるようで、猫の性格の違いを感じられるのもおもしろさの一つでした。
活発に遊んでいる子もいれば、ぐっすり寝ている子、お客さんに甘えている子…
個性的でかわいい子ばかり。
部屋の壁には、猫たちの名前や性格が書かれた紹介文が掲示されていました。
名前を呼んだり、好きなことを一緒にやってみたり…仲良くなるきっかけになりました。
私は猫と触れ合うこと自体が初めての体験でしたが、どの猫もなでたり、遊んだりすることができました。
ここで過ごす猫たちは、さまざまな事情で集まった保護猫です。
「預かりボランティア」さんのもとで一緒に暮らすことで人慣れした後に、シェルターにきているとのことでした。
しかし、中には人と距離のある猫もいますし、その時々の体調や気分によっても変わります。
利用する際は、猫の嫌がることをしないよう、気をつけたいと思いました。
保護猫のためにできることを考えるきっかけに
こちらのシェルターでは、誰もが気軽に保護猫たちと触れ合うことができます。
新しい家族を迎えたい方はもちろん、「猫と一緒に暮らすのは難しいけれども触れ合いたい」「猫がいる空間を楽しみたい」など、みなさん各々の目的でシェルターを訪れています。
何度か訪れるうちにお気に入りの子ができて、猫を家族に迎える方もいるそうです。
「おうちにおいで。」という言葉が生まれるステキな場所です。
猫は好きだけど一緒に暮らすことができないから…と利用を悩んでしまう方もいるかもしれません。
私もそうでしたが、今回訪問したことで、スタッフさんの話しやシェルターに貼られている掲示などを見て、家族に迎える以外にも、保護猫のためにできることはたくさんあることを知りました。
ボランティアへの参加や、募金・寄付という方法もあれば、こうやってシェルターに遊びにいくことも、自分にできることの一つです。
気軽に立ち寄れる買い物コーナーには猫グッズがたくさん!
猫たちの部屋を出たところには、猫グッズなどのオリジナル雑貨が並んでいました。
ポーチやポストカードなどのかわいい雑貨や、オリジナルパッケージのコーヒーなど、猫好きにはたまらないものばかり…
シェルターにいる猫たちのグッズもあり、推し猫を応援することもできます。
また、イベント告知やボランティア募集、里親募集などのお知らせが掲示されているので、「保護猫のために何かしたい!」という方は必見です。
この買い物コーナーのみの利用であれば、無料とのこと。
近くにきた際には、気軽にフラッと立ち寄ることができます。
ちなみに、ここでの売り上げは、保護猫たちの活動費用に充てているそうです。
気軽に保護猫に会いに行こう!
今回は、仙台駅東口にある、自宅のリビングのような空間で猫たちと触れ合える、保護猫シェルターを訪れました。
個性豊かなかわいい猫たちとゆったりとした時間を過ごせるステキな場所でした。
また、保護猫についても考えるきっかけとなりました。
この「おうちにおいで。」さんのホームページで印象に残った言葉があったので、最後にご紹介します。
“野良猫、地域猫を取り巻く現代の環境は本当にひどいものです。
どうか、「猫は好きだけれど…別に、自分とは関係ないし」「自分には何もできないし」と思わず、まずは、保護猫たちに会いに来てみてください。
あなたが猫たちに何ができるのか?を考えるのは、保護猫たちに会ってからでも遅くはありませんから。”
みなさんを待っている猫たちが、ここにいるかもしれませんよ。
保護猫シェルターおうちにおいで。
住所:宮城県仙台市宮城野区榴岡4-12-5第一さくらビル6F
アクセス:JR仙石線「榴ケ岡駅」より徒歩約5分
電話番号:022-352-4024
営業時間:13:00〜20:00(19:00受付終了)
定休日:月曜日
HP:https://www.outinioide.jp/