交互浴でポカポカに!郡山市の共同湯「霊泉」元湯

開湯800年以上の歴史がある郡山市の磐梯熱海(ばんだいあたみ)温泉。

寒さが厳しいこの季節。

旅館に泊まるのもいいけれど、日帰り入浴で手軽にあたたかくなりたい!

そんな時は、少し変わった「交互浴」ができるお風呂なんていかがでしょうか。

開業100年以上!皮膚病に効く名湯

JR常磐西線 磐梯熱海駅から徒歩1分。

湯街通りの少し奥まった場所にあるのが、共同湯「霊泉」元湯です。

レトロな雰囲気の外観に期待と緊張感が高まります。

扉を開けると、受付のおじさんが元気よく迎えてくれました。

こちらでは、時間帯によって入浴料金が変わるそう。

私が伺ったのはちょうどお昼ごろで、料金は500円でした。

支払いを済ませると、入浴の方法はわかるかな?と、受付のおじさん。

こちらの温泉は、ぬる湯とあつ湯に交互に入ることで、血行を良くする「交互浴」という、ちょっと変わった入浴を楽しめるのです。

事前に調べてから訪れたものの自信はないので、わかりませんと答えると、常連さんが教えてくれるから大丈夫!とのこと。

世話焼きの常連さんがいるのかな? 

とにかく、おじさんの言葉に背中を押されて、女湯に向かいました。

常連さんに習って交互浴

こちらが、お風呂の入口。

昭和から時間が止まっている感じ、控えめに言っても最高じゃないでしょうか…?

この先で靴を脱いで、脱衣所に入る流れになります。

先客がいらっしゃるので脱衣所やお風呂の写真は撮影できませんでしたが、脱衣所はリニューアルしているのか新しく清潔感があります。

鍵付きのロッカーもあるので、お財布や車の鍵などの貴重品を持っていても安心です。

お風呂場に入ると、先に入浴しているお客さんたちがこちらに挨拶をしてくれました。

こういった日帰り温泉って、常連さんがあたたかい雰囲気で迎えてくれるのがまたいいですよね…。

お風呂は、5人程がゆったり入れる大きさの“あつ湯”と、10人以上余裕で入れる“ぬる湯”の2つあります。

シャワーは1つだけ。シャンプーや石鹸の備え付けはありません。

常連さんは、洗面器でお風呂のお湯を汲んで、体を洗ったりかけ湯をしてから入浴していました。

シャワーが備え付けられている銭湯に慣れている人は、ここで少し戸惑うかもしれません。

あつ湯は43~45℃、ぬる湯は30度程度だそうですが、あつ湯でポカポカになってから入るぬる湯の気持ちいいこと!!!

たとえるなら温水プールのようなかんじ。ずーっと入っていられます。

低温のぬる湯がある温泉はこの辺では珍しいと思うので、のぼせやすい人や熱いお風呂が苦手な人にもおススメできる施設だなと思いました。

なおこちらの温泉は、切り傷や、やけどなどの皮膚病の名湯としても知られているそう。

入浴後はからだに付着した温泉成分を洗い流さないほうがいいとのことなので、タオルでさっと拭いてから着替えることにしました。

古来より愛される湯治場

脱衣所を出ると、深い歴史が垣間見える写真や資料が展示されていますので、湯上りのクールダウンも兼ねて眺めるのもおススメ。

こちらの温泉は、2018年に創立100年を迎えたとのこと。

写真から、長きにわたってたくさんの人たちに愛され続けてきた温泉だということがわかります。

住んでいる街に、いい温泉があるって最高です。

共同湯「霊泉」元湯は朝6時から午後8時まで営業しているので、磐梯熱海温泉に泊まりにきたついでに入浴するのもおススメ。

みなさんも、ぜひ一度足を運んでみてくださいね。

共同湯「霊泉」元湯
住所:〒963-1309 福島県郡山市熱海町熱海4−22
営業時間:6:00〜20:00 ※19:30で受付終了
料金: 6:00〜 大人:500円/子供:250円
14:00〜 大人:300円/子供:150円
16:00〜20:00 大人:250円/子供:125円
電話番号:024-984-2690
駐車場:あり
交通:JR磐越西線「磐梯熱海駅」より徒歩1分

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。